黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】

幼馴染が八人 ページ9

紗月side

私は悠と待ち合わせをして家に帰っていた。


実は今回仕事するにあたって悠の家の近くに引っ越してきたんだよね。


前より一緒に居れる時間が増えて大満足の今日この頃です。


ゆっくりと私の横を歩く悠に声をかける。


『ね、悠。入塾届出すのって今日だよね？』


悠「うん、そうだね。ついでに見学もできるみたいだしカフェテリアに行って接触するのもありだと思うよ。」


そう言ってニコッと笑った悠。


完全に私一人で行かせる気だけどそうはさせるか！


『人数は多いほうがいいし悠も一緒に入ろうよ。』


悠「えー・・・。」


何か言いたげな顔をした悠だったけど数秒考えこむように目を瞑って俯く。


そして顔を上げてしっかりこちらと目を合わせ・・・、


悠「ごめん、嫌かな。」


『今のはOKする流れでしょ。なんでだー！』


悠「同じ学校の人が居るんだよね。立花彩の友人なんだけど。」


『じゃあ尚更じゃない？』


戦力的にも悠も入った方が楽じゃないのか。


そう思ったけど物事は一面だけを見て捉えるべきじゃないね。


悠「最後まで聞いて。僕の演技力とかを考えると仕事のこととか諸々バレちゃうかもしれない。」


それはダメだね。

別にバレても困るって程じゃないんだけど・・・。


ハイ嘘です、めっちゃ困る。


次の仕事が来て行った先でも正体が割れてたらどうしようもない。


つまり悠の参戦はどう足掻いても不可能。


『うー、じゃあせめて塾の帰りはお迎えきて！』


悠「うん、それくらいならお安い御用だよ。」


こうして一緒に入塾するのは叶わなかったものの、一緒に居る時間の確保はできたのだった。

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