黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】

幼馴染が三十八人 ページ40

紗月side


「紗月ちゃんはツバサ、どうしたのか知らないか？」


翼が来なくなってから三日経った。


こちらに微妙なタイミングで連絡が来ることもあり、返信や通話で対応しているけど顔は合わせれていない。


『ごめんなさい。翼、教えてくれなくて・・・。』


なーんて翼とは反対側のお隣、男子Aに飄々と言ってみたり。


『でもやり取りしている感じではそこまでダウンしてるようでもないですし、きっとすぐ復帰してくれますよ。』


何故か不安げにしている男子Aにそう言っているとて少し離れたところから文句に近い何かが投げられた。


佐田真理子(以後佐田表記)「ツバサと仲良いですアピかよ。」


こちらに向かって歩いてきたのはクラスの元・女王様、佐田真理子。


元と言っても威圧感的なものは健在のようで私と話していた男子Aは目線で謝って退散していった。


佐田が普段よりも大きな態度で出たのはいつも抑制している翼が居ないからだろうか。


それにしても如何やら彼女は何かを勘違いをしているようだ。


原因は・・・、もしかして佐田の隣に居る立花彩？


だとしたらなんて面倒くさいことをしてくれたんだろう。


『翼が仲良いって思っててくれたらきっと相談してもらえてると思うんですけどそこのところどうでしょう？』


小首をかしげてもっともなことを言ってやった。つもりだったのだが。


佐田には意味が伝わらなかった、というより何やら彼女の逆鱗に近い何かに触れてしまったようだ。


佐田「お前は連絡先教えてもらってねー私とか、立花はそれ以下って言ってるわけだ。」


あちゃぁ、可哀想に。教えてもらえてなかったのか・・・。

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