黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】

幼馴染が二十一人 ページ22

紗月side

『大丈夫ですよ。・・・なんだか静かですね。いつもこんな感じなの、翼。』


そろそろ立花彩以外にも話してもらわないと気まずいから、と比較的仲の良い美門翼に声を掛けたのが悪かった。


美門「全然。いつもはもっｔ」


悠「そうなんだ。」


美門「・・・・。」


また遮った悠に美門翼は目を閉じて諦めの態勢に入ったようだ。


若武「あとは今日は居ないが黒木貴和って奴がいる。」


若武和臣が言うと窺うように殆どの人間が私の方を見る。


分かりやすい。こちらを見なかったのは上杉和典と美門翼くらいか。


この雰囲気からすると私と黒木貴和の関係性を調べてるってとこかな。


奴、、どうせガラじゃない反応でもして怪しまれてるんだろう。


何をするのかは勝手だがこっちにまで迷惑かけないでほしい。探られるって良い気分ではないんだよ。


『そうですか。その方ともお会いしたいですね。機会があればよろしくお願いしますとお伝えください。』


私が平静を装って答えると上杉和典の眉間に皴が入った。


もしかして私と黒木貴和の仲が良いってのは前提条件だったりする訳？


だとしたらとんだ見当違いなんだけども。


まあ癪ではあるけどコイツらが間違った推理してても私には一切関係ないし。


放置しておくとしよう。下手に突っ込んで悠に黒木貴和の幼馴染だとか知られたくないしね。


小塚「この間秀明のカフェテリアで会った時には居たよ。見なかったかな？」


流石にこれで見てないは無理があるような・・・。正直に答えとく？


『あ、あの大人っぽい方ですか？』


最低限の特徴だけを口にすると七鬼忍が頷いた。


七鬼「自己紹介も終わったけどどうすんの？」


立花「えっと、、」


若武「ここはグループで別れて交流しよう！」


そして必然的に私と悠は別に。


悠の方には美門翼、立花彩、七鬼忍の浜田組。


私の方には若武和臣、小塚和彦、上杉和典の余り組が集められた。


『悠』


悠「うん、困ったことがあったらすぐに連絡ね。(コソッ」


そう言って悠＆浜田組は人混みの向こう側へと消えて行った。

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