黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】

幼馴染が十七人 ページ18

紗月side

訳あって秀明を休んだ翌日。


『はぁ今日も暇な朝が来ましたよー・・・。』


周りに誰も居ないのをいいことに素で呟く。


今日もまた悠の部活に合わせて登校したのですることがない。


ちなみにあれから片山悠飛とは連絡先も交換して仲良くやらせてもらってる。


今日は野球部に出るらしい。暇だったら見に来いって言ってたしそっち行こうかなぁ。


ああ、でも翼にも声掛けてもらってるんだっけ？


肝心の立花彩とはあんまり話せてないんだよね・・・。なんか目立ちたくないとかで避けられている。


いい迷惑だよぅ・・・。あんたの周りに有名人が何人いると思ってんのさ・・・。


立花「あの東条さん、今いい？」


うわっ！？


今、正に頭に思い浮かべていた人物の登場に思わず悲鳴を上げるところだった。


が、なんとかぐっと飲みこみ、何事もなかったかのように振り返った。


折角の目標(ターゲット)からの接触なんだしこれを活かさないと。


『どうかしました？立花さん。』


立花「えっと急なんだけど今度の日曜日、空いてない？」


その日は悠とお出かけする予定なんだが。


『友達と駅前に行こうって約束してまして・・・。あ、お断りもできますよ？』


立花「そうなの？ちょうど駅前のショッピングモールに行けないかと思ってたんだけど・・・。」


なんてタイミング・・・。


『友達も一緒でいいですか？』


事前情報で立花彩はトロいってあったからいくら演技力皆無の悠でも怪しまれないでしょ。


そういう安易な考えで動いちゃダメって言い含められているのを忘れた私はしっかりと了承してしまった。


悠に指摘され頭を抱えるのはその日の夜であった。

幼馴染が十八人→←幼馴染が十六人※修正あり

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