黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】

幼馴染が十六人※修正あり ページ17

立花side

若武「それでは諸君、kz会議を始めるぞ！」


いつも通り派手な切り出し方に上杉くんがうげっとでも言いたげな顔する。


そこに黒木くんの姿はなかった。


若武「誰か黒木に声はかけなかったのか？」


若武が開生組を見て問いかける。


小塚「一応誘ってはみたんだけど・・・。」


小塚くんが言いづらそうに途中で言葉を切る。


上杉「アイツ秀明も休んで何かやってんだよ。」


引き継いだ上杉くんはそれが分かっていたかのように肩を竦めた。


それを聞いた翼が口を開く。


美門「それって紗月のこと、調べてるんじゃない？」


え？


みんなはそうか、とでも言う風に頷き合っている。


首をかしげたのが私と若武。


少し焦っていると目が合った忍が教えてくれた。


七鬼「東条が黒木のこと無視しただろ？」


うん、もし知り合いならそういうことになるね。


七鬼「理由があるのかホントに気が付かなかったのか。それを調べに行ってんじゃないかってこと。」


なるほど。それが分からないとどうしようもないもんね。


若武「諸君！名案を思いついたぞ！」


上杉「聞いてやるからでけぇ声出すな。」


呆れたような上杉君をまるっと無視して若武は自信満々に言い切った。


若武「東条紗月をここに呼べばいいんだ！」


瞬間、忍が首を横に振った。続くように小塚くんも難色を示す。


若武「なんでだ！？それが一番分かりやすいじゃないか」


小塚「議題に上がってる人は無暗に呼んだらこっちの動向を把握されるだろ。」


七鬼「増してや向こうは悪いことをしたわけでもない。勝手に調べられてるって分かったら良い気分はしない。」


もっともな言葉たちに若武がぐっと詰まる。


と、そこに上杉君が手を挙げた。


若武「何だ、上杉。」


上杉くんはどうせ味方はしてくれないと思ったのか、


ぶっきらぼうに言った若武には触れずに真剣な顔で口を開く。


上杉「俺は賛成。黒木が居ない以上本人からの情報は出来るだけ多くしとくべきだ。」


その言葉に反対してた二人も賛成。


でも流石に会議の場はどうなのか、ということになり休日に時間と取ってもらうことになった。


そこでちょうど予鈴が鳴り、何故かお誘いの役目が私に振り分けられ若武の号令で会議が終了した。

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