幼馴染が十三人※修正あり ページ14
悠飛side
今日は野球部の方に顔を出す気分じゃなかった。
それにペラが朝も部室で小説書いてるって部長から聞かされたからアドバイスついでに揶揄いに行こうと思っていた。
いざ部室の前に行くと見たことのない女子生徒が立っていた。
当然声掛けるよな。
悠飛「そこで何してんの？もしかして文芸部に用か？」
俺に反応してあげられた顔は想像していたよりも整っていた。
そんな場違いなことを考えているとその女子生徒は口を開いた。
『片山悠飛さん？』
もしかして俺目当て？これは別にナルシとかじゃなく事実。
俺に近づこうと入部したがる奴が絶えないと副部長がよくキレてたりする。
どう答えたものか、と悩んでいると再度女子生徒が口を開く。
『あれ違いましたか？うわはっず。・・・すみません。』
赤くなった顔を手でパタパタと仰ぐ仕草につい吹き出してしまった。
悠飛「ふはっ。俺が片山悠飛で合ってる。」
俺の顔を知らないまま声をかけてきたってことは少なくともそこら辺の女子とは違うタイプだと思う。
『そうなら最初から言っといてくださいよ。ていうか本人さんなら言いたかった事があるんです。』
そういって真面目な顔になった女子生徒に疑問符が止まらない。
俺の名前しか知らなかった奴が、俺に言いたいこと？
悠飛「なんだ？」
『あなたが書いた話、出来た物語ですけどリアリティ無いですよね。』
悠飛「は？」
鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
会って早々、しかも初対面の相手にいきなり喧嘩を売っているようなもんだ。
何が言いたいのか分からない。いや本当は心の何処かで分かっている。
ただ、誰かの口からそれを言って欲しいだけなのかも知れない。
あんなの体の良い嘘だろ、バレバレだぜって否定してほしかった。
そんな作り話に頼るなって止めてほしかった。
でも現実は残酷。誰も俺の望んだことを実行してくれる奴なんて居なかった。
それを目の前のコイツがしてくれるっていうのか？
今まで期待した分だけウンザリした気持ちもある。
その所為か俺の口はすぐにそれを否定しようとした。
悠飛「なに変なこと」
『あ、認めろって話じゃないんでいいですけど。でもあんなのでリアルを乗り越えられるものなんですかね？』
『虚構のストーリーで救われるなんて・・・。心が薄っぺらいんでしょうか？』
多分今思いついた部分もあるんだろう、彼女の顔には純粋な好奇心と驚きの二色に染まっていた。
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氷奈@♪みゅみゅ♪(プロフ) - 葉瀬＠占ツクこみゅ以外停止さん» ありがとうございます！！ (3月17日 18時) (
レス) id: 856242db7d (このIDを非表示/違反報告)
葉瀬＠占ツクこみゅ以外停止(プロフ) - 氷奈@♪みゅみゅ♪さん» 誤字指摘ありがとうございます！直しついでに更新もします！コメントありがとうございました！これからも黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】をよろしくお願いします！ (3月15日 16時) (レス) id: 4a1e6f54ad (このIDを非表示/違反報告)
氷奈@♪みゅみゅ♪(プロフ) - コメント失礼します。幼馴染が四十四人（最新話）の最後から２文目の、気づいたので が気づいたのでで になってます！ いつも楽しく読ませていただいています！！更新頑張ってください！ (2月20日 17時) (レス) id: 856242db7d (このIDを非表示/違反報告)
氷奈(プロフ) - 不具合さん» ありがとうございます！とてもおもしろかったです!!更新頑張ってください！！ (10月8日 13時) (レス) @page36 id: 856242db7d (このIDを非表示/違反報告)
不具合(プロフ) - 氷奈さん» すみません、週末あたりに書き溜め二つくらい出します！ (10月2日 19時) (レス) id: b04cf61cc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉瀬＠占ツクこみゅ以外停止 x他1人 | 作成日時：2023年4月17日 10時
