ナンバカ〜逆ハーなう〜

九力「24話っスよ〜」 ページ27

ジューゴside



「中身が無い...？俺のこと言ってんのか？」

ハジメ「ああそうだ

俺はお前の脱獄行為に目を光らせ常に監視するようにしていた

コイツには絶対裏がある...何かしでかすんじゃねぇかって思っていたからな

だがそれはただの思い過ごしだった

お前の脱獄には最初から何もなかったんだ 目的も裏もなければ道楽でもないもんな

ったく バカバカしくてやる気が失せた」

な...なんで

「ハジメ」

「やっぱり俺には 他のヤツよりも足りないものがあるのか？」

今までずっと何か引っかかってた

でもそれが何か分からなかった

ハジメ「ああそうだな

お前何かが欲しいとか 思ったこと無いだろ」

それは

貴方「『欲』ね」

ハジメ「そう欲だ お前には全くと言っていいほど欲がない

634番の話を聞いてさらに明確になった お前があの話の本当の意味を分かっていないのもな」

貴方「そうね。

傷の男？外れない枷？

貴方は本当にそれに興味があったの？」

「ど、どういう意味だよ」

ハジメ「お前はただ自分に目的が出来た事に喜んでたんじゃねぇのかって言ってんだよ

それを長続きさせるためにただ脱獄を繰り返してただけだろ

欲のない人間なんてただ時間を無駄にしてるだけだ そんなヤツってのはちょっとしたキッカケや目的が見つかるだけで生き生きしちまうのさ」

「ふ...ふざけんじゃねぇ！！ 俺が暇潰しであの男を追いかけてたっていうのかよ！」

ハジメ「追いかけてどうする その目的の為だけにここまで来たんだろ？」

違う

絶対

ハジメ「そしてその枷の実態を知り隠す事で自分を偽ってきた

これはお前が半端なことをし続けた結果だってこともお前は気づいてない

もう自己満足の範囲を越えちまったんだよ」

そんな...こと

貴方「事が起きてからじゃ遅いのよ」

「そんなこと...」

全部その通り...

全部事実

ジューゴ「そんなこと俺が一番分かってる！！」

だって俺には

これしか無かったんだ...

俺は物心ついた時から何かを欲したことなんて一度も無かった

努力して達成したいこととか勝つことで見える何かにも一切興味も湧かない

だから正直大会なんて本当は興味も無かった『何かが欲しい』そう思っていようと自分に言い聞かせたかったんだと思う

自分がいかに捕まらない人間だってことくらい嫌というほど分かってる

この枷を付けれた時ほんの少しだが俺は初めて自分の意思で何かを成し遂げようと思った

あの姿になるまでは




続くよー！

番外編！〈(名前)さんって以外と...〉→←やっほーい！皆ー！作者(笑)だよー！

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