40話 ページ41
『…チーノ、くん？』
タオルを持った手をチーノくんに掴まれた。目をうっすら開けて、腕をしっかり掴んでるけどやっぱり熱でしんどそう
ﾁ「A…先輩」
腕を掴む力が強くなった
『ど、どうしたの？ごめん起こした…？』
ﾁ「…先輩、これありましたよね」
『え？』
ﾁ「前にも先輩…こうやって俺に看病って言うか、しましたよね…」
『そんな事ないよ。チーノくんと会って初めて家にお邪魔して…』
いや待って。確かに今世ではチーノくんと会ってお見舞い来て…でもそれは今世だけの話しで…
ﾁ「違います…前世で」
チーノくん思い出した？
ﾁ「俺が怪我して…それも結構な。でもその時他の人達も怪我しててしんぺいさんが手を離せなくて…」
そうだ。ペ神が手を離せなくてチーノくんにまで手が回らなかった時があった。傷は深くて、チーノくんは苦しそうで…私が最低限の手当をした。でもその時チーノくんは意識が曖昧だったはず…なんで私って知って
ﾁ「あの時手当してくれたの、先輩ですよね」
『えと、チーノくん』
ﾁ「…意識は曖昧でしたけど、俺は覚えてます。先輩だって事」
チーノくんが幹部になった時にはもう他の幹部に仕事を押し付けられたりしていた。チーノくんも最初に話したっきり一切話さなかった。避けてるって感じてたから
ﾁ「…A先輩、すみませんでした」
『いいよチーノくん、まだ熱あって辛いし』
ﾁ「今言わせてください。思い出したんですよ…先輩、やっと…謝りたかった」
『…全然いいのに』
ﾁ「辛かったですよね、思い出せなくて…すみません」
チーノくんは掴んでる手を離し起き上がろうとした
『大丈夫？』
ﾁ「怪我じゃないですし、大丈夫ですよ。むしろ起きたいです。こうして話したいんです」
『うん、』
ﾁ「俺、最初に先輩に話しかけたじゃないですか、前世で。純粋に先輩と仲良くなりたかったんです。でも他の人達から先輩のこと聞いて、俺自身も先輩を避けて…それで傷つけた。内心は先輩の事無能なんて思ってないですし、どうすれば先輩と話せるか考えてました」
チーノくんは下を向いて布団を握りしめた
ﾁ「さっき言った手当の時…すごく嬉しかったんです。お礼も言わなきゃって…でも実際は言えなくて、むしろ傷付けてしかいなくて。先輩が幹部を辞めた後も自分に腹が立って」
チーノくんは頭を下げた
ﾁ「A先輩、あの時はありがとうございました。そして…本当にすみませんでした」
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夢桜(プロフ) - 雪だるまさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！今世も頑張ります！ (2020年2月19日 7時) (
レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 前世のストーリー読んでいたらボロ泣きしてしまいました(笑)・゜・(ノД`)・゜・。これからも更新頑張ってください！(*´∀｀*) (2020年2月19日 2時) (レス) id: 21e85ba670 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 藤堂玲衣さん» コメントありがとうございます！すみません…口調に関しては他の小説の方なども参考してますので。めうは基本言わない方だというのも理解してます。気をつけますね (2020年2月17日 16時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
藤堂玲衣(プロフ) - 凄く面白いです！続き頑張ってください！後、マンちゃんなんですが……こんなにめうめう言ってる人じゃないです……突然すみません…… (2020年2月17日 14時) (レス) id: 1be80122a6 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 花風雪さん» コメントありがとうございます！誤字指摘ありがたいです！頑張ります！！ (2020年2月2日 1時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年1月16日 23時
