36話 ページ37
『思い…出して』
ｴ「はい。勧めた本を渡した時今まで以上に懐かしい気がして…でも今Aさんが持ってる本。それを見て思い出しました」
エミさんもその本を懐かしそうに見ていた。
ｴ「…ほんとごめん。謝ればいい事じゃないのもわかってます。でも」
『エミさん』
ｴ「…迷いがありました。前世から…Aさんに強く当たっててもこれでいいのかって。それでも強く当たり続けてその結果…幹部を辞める方向に追いやった。後悔してて、でも遅かったのはわかってて…」
エミさんはその場でしゃがんでしまって、段々声も少しずつ震えて…
ｴ「どうにもならない状況になって初めて自分の過ちに気づくんです。ほんとに何してたんだろって…ごめん」
私もしゃがんでエミさんの肩に手を伸ばす
『エミさん、私ねまた今世でエミさんと話せて嬉しかった。前みたいに本について話したり…少しでもいいからこうしていられることをどれだけ望んだか』
またあの頃に戻れる。
前世でもそう信じてやってきた。今少しでもその希望があるなら…叶えたい
『私まだ本について知らないことばかりだよ。頭もいいわけじゃない…だからエミさんが良ければまた教えて？また沢山話聞かせて…お願い』
むしろ私から頭を下げたい
またみんなと一緒にいたい。生徒会の人と関わるうちにどんどんそう思う
ｴ「いいんですか…本当に」
『当たり前だよ。またよろしくねエミさん』
外が騒がしい。ほとんどの生徒が登校する時間なのだろう。その中図書館で2人は泣いた。
ｴ「ありがとう…」
『私の方こそ…また一緒にいてくれて』
『エミさん目赤いよ？』
ｴ「Aさんもですよ」
『泣いたのばれる？』
ｴ「たぶんバレますね」
どうしよう…あれから2人とも泣いてもう少しでHR
泣いたのバレるけど今日午後の授業出てないから流石にサボれない
『よし、行く』
ｴ「いいですか？私は大丈夫ですけど…」
『大丈夫だと思う。昨日午後出席してないし…』
ｴ「そういえば、保健室に行ってたんでしたっけ」
『知ってるの？』
ｴ「…意外とAさんの話題出てますよ。生徒会で」
『え』
ｴ「コネシマさんが騒ぐとショッピくんが困らせるなって言ってます」
『…後でショッピくんにお礼言う』
ｴ「…今度こそ後悔はしない」
『え』
ｴ「い、いえなんでもありません！」
『あ、そろそろ行かなきゃだね』
ｴ「そうですね、ではAさんまた！」
『うん！またね！』
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夢桜(プロフ) - 雪だるまさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！今世も頑張ります！ (2020年2月19日 7時) (
レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 前世のストーリー読んでいたらボロ泣きしてしまいました(笑)・゜・(ノД`)・゜・。これからも更新頑張ってください！(*´∀｀*) (2020年2月19日 2時) (レス) id: 21e85ba670 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 藤堂玲衣さん» コメントありがとうございます！すみません…口調に関しては他の小説の方なども参考してますので。めうは基本言わない方だというのも理解してます。気をつけますね (2020年2月17日 16時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
藤堂玲衣(プロフ) - 凄く面白いです！続き頑張ってください！後、マンちゃんなんですが……こんなにめうめう言ってる人じゃないです……突然すみません…… (2020年2月17日 14時) (レス) id: 1be80122a6 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 花風雪さん» コメントありがとうございます！誤字指摘ありがたいです！頑張ります！！ (2020年2月2日 1時) (レス) id: b9ddcf0a96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年1月16日 23時
