尊きモノ 「銀魂 神威」

43地球 ページ45

神流は、少ししてから
なにかに思い出したように動いた。


今は机の上に置いてある、あのアルバム。


表紙には「尊き笑顔」

と言う文字が書かれている。



最後のページには、
神威や阿伏兎に見られてしまった
村人に書いた手紙が姿を現す。



神流「もう、これはいらない」


そう言うと、静かに手紙を破いた。



神流「こんなのなくたって、
彼ら(村人)は、私の中に存在してる。


だから、手紙なんて
最初からいらなかったんだ」




「尊き笑顔」と言う題名をじっと見た後、
太いマジックペンを握る。



そして、上から書き直した。





「尊きモノ」



神流「今の私には笑顔がある。
だから、尊き笑顔なんて言葉いらないよ。



全て ひっくるめて...



尊きモノでいいやーーーー」




ーーーー
ーーーーーーーー



それから神流は
資料室に向かった。





孤星の本を破いた自分が、
新たに新しいのを用意し、


その本をしまいに来たのだ。






孤星の本の棚の所が空いていた。


当たり前だ。






その棚に 新しい孤星の本をしまう。




その時だった。


しまう時にどこかに
ぶつけてしまったのだろう。


孤星の本の さらに上から 分厚い本が
神流の顔面に転がり落ちたのだ。



神流「ッッッてェェ...。



もう、なんだよこの本！！」





ん？


見るとそれは美しい星だった。






「地球」？



とりあえず先に孤星の本を棚に戻す。


そういや確か、前に 洸がーー。






ま、いいか。
後で神威に聞こう。



そして、地球 と書かれた本をしまい、



神威がいる
司令室に向かって行ったーー。

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