さん。 ページ5
「...帰って来たぞ」
返事が帰ってこない....また喧嘩か。
舌打ちをしながら靴をちゃんと揃えてタケミチの部屋のドアを蹴る。
「だよなァ」
居ないのは分かってた。気配がねェからな。
蹴飛ばした後のままドアから離れて、俺は自分の部屋に入った。
カレンダーにペンで印をつける。マフィアにいた頃の俺の癖だ
今日も無事に今日が終わったっていう意味で。
それを中原さんに言ったら「手前馬鹿だな」って言われたんだっけか。
「今日は....7月6日かァ...明日は七夕だな」
明日の夜にでも七夕料理でも作るか...と思いながら俺は教科書を開いた。
ガチャ、パタン...と玄関特有の音が響く。
彼奴、またこんな遅くに帰りやがったな....
今日こそ本気で殴ってやろうと中原さん直伝の構えをすると___
『へ?、ダレ!?』
「は??」
頭可笑しいんじゃねェのかこいつと思いながらも手を止めず、俺の拳は双子の兄の顔面へめり込まれた。
「手前、それ早く言えよ」
『す、ずびばぜん.....』
こいつ又ボコられたのかよ...っていうか手当てぐらい自分でしやがれ
「随分変わったなァ」
『へ??何が、?!』
「いや、喋り方とか態度」
『あー、...?気分かなぁ!?!』
「.....気持ちわりぃ」
気分でこんな風になるのかよ、怖ェよ
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Noa(プロフ) - めっちゃ好きです...!更新頑張ってください!! (2023年3月14日 17時) (レス) @page8 id: 6a8620f2f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しばまる。 | 作成日時:2023年2月26日 19時