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殿下との攻防-1 ページ8
『アルスラーン殿下!ご無礼を致しました…!』
これでもか、という程に額を地面に擦り付ける
「A、もう、やめてくれ
無礼、というなら、私だって先程は
お前を見た目で判断してしまったのだから…」
『いえ、知らぬこととは言え、
私のような者が殿下の拝謁を賜ろうとは…!
その上、愚かにも剣を振り回して
殿下を危険に晒すところでございました…!』
「う…また随分と堅苦しいな…」
『臣下の礼とすれば、当然かと存じます』
アルスラーンが王太子だとわかってから数分が経つが
臣下の礼をとって恐縮するAと
どうにかその緊張を和らげようとするアルスラーン
2人の攻防が続いていた
どちらかが折れれば良いのだが
いかんせん、どちらも頑なに譲ろうとしない
この時、傍の老人は
普段見られないアルスラーンの一面を
微笑ましく思っていた
(殿下も、頑固なところがおありなのだな…)
そんな彼が助け舟を出すはずもなかった
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作者名:しゅんすけ | 作成日時:2018年6月3日 15時