第3話★ ページ5
※シリアス展開があります。苦手な方はご注意ください。
?「〜〜!!〜!!A!!」
誰かが俺を呼ぶ声がする。
身体が重く起き上がることで精一杯だ。
目を開ければ周りは真っ暗闇で、1人で、その事実にとても不安な気持ちに襲われ、重い身体を叩き起し、辺りを探る。
?「お前のせいだ」
そう言われた声の方をむくが誰もいなかった。
?「お前が悪い。」
どこから声がするのか分からないが、その言葉は自分を苦しめるのに十分すぎる程の言葉で、心が締め付けられる。
?「お前が居なければ!!」
そう怒鳴られた瞬間、ハッと目が覚めた。
どっと汗は出てきて、心臓の鼓動がバクバクとうるさかった。
?「目が覚めましたか?」
先程の男性とは違うが、また若い男の声がして慌てて飛び起き、隅に逃げる。
?「あぁ、まだ動いちゃダメですよ!!至る所怪我をしていらしたんですから、まだ寝てなくちゃ」
深緑の忍び装束を纏った色素の薄い髪の長い男の人が驚いたように声を出し、その声を怒鳴られると思いうずくまる。
?「ぁ……あぁ……えと……脅かすつもりじゃなかったんです……ごめんなさい…まだ手足が完璧に動かせる状態じゃないので、出来れば布団の中に戻って頂きたいのですが……」
少し警戒しつつも怒られたくは無いので、言う通りに布団に戻るようにする。
彼は一体誰なのだろうか。助けてくれた男の人は誰なのか。情報が多くて中々整理がつかない。
伊作「えっと……僕は善法寺伊作です。貴方が雪道で倒れて居たらしく、とある方がこちらに運んでくださったんですよ。」
『とある方って誰……?』
伊作「あぁ、……山田利吉さんという人だよ。その羽織の持ち主です。用事があると出ていってしまいましたが……」
そう言われて目線を落とせば、確かに羽織があった。そして、包帯だらけの自分の体も。
伊作「……貴方、すごい怪我をされていましたよ。それに、あともう少しで凍死寸前だったんですから。」
と言われ、少し頭を下げて落ち込むと、ふと、ポンと頭に手を置かれた。暖かく大きな手。
伊作「あまり無茶はなさらないでくださいね。……僕は先生を呼んできますので、そこを動かないようにしててくださいね」
そう言って善法寺伊作という男の人は立ち上がり部屋を出ていくのを見送る。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時