第27話 ページ29
Aside
みんなの頭を撫でると恥ずかしそうに、だけど嬉しそうにしている姿に心を打たれる。
そして、夜食用に食堂のおばちゃんから貰ってきたおにぎりをみんなで食べていると、突然戸が開いた。
文次郎「お前ら!!呑気におにぎりを食べてる場合か!!計算は終わったのか?」
三木ヱ門「はい!Aさんが手伝ってくださって……」
と三木ヱ門と俺の間を空けて、そこに座れるようにと隣をポンポンと叩くと、文次郎くんが隣に座ってくれた。
文次郎「何!?あの量を捌いたのか!?」
『量は多かったですが、みんなとても優秀で、直ぐに終わりましたよ』
と言えば少し驚きつつも急に手を握られて目を輝かしていた。あまりにも急すぎて驚きが隠せない。
文次郎「凄いなぁ!ずっと終わらなかった計算まで済んでいる!助かった!」
『い……いえ……また困っていたら手伝いますので……無事に終わったし、お腹減ったでしょ?おにぎり食べたら?』
とおにぎりを渡すと、大人しく受け取り食べるようにしていた。素直でいい子なんだなぁ……
三木ヱ門「今日は早く寝られそうですね……潮江先輩」
『今日は……って、いつもこんな調子なの?倒れちゃわない?』
文次郎「あぁ、いつもならもっとかかっている。授業が始まる時間まで終わらなかったこともあったからな……今日はAさんのおかげですごく早く終わったようで、これも鍛錬と思えば楽勝だ!」
団蔵「いつも眠くてなかなか終わらないんですよォ……ふぁあ……」
とあくびをしていたので、おにぎりを食べ終えたら部屋に戻ってゆっくり眠るように諭し、お茶を飲むようにする。
左吉「今日のはまだ序の口みたいなもので……予算会議の時はもっと酷いぞ……」
『予算会議?委員会の予算案を決めるってこと?』
左門「はい!いつも潮江先輩が予算を与えるか否か判断して跳ね返しているんだけど、いつも戦闘に入っちゃって……」
『戦闘……?何故予算会議なのに戦闘が……?汗』
三木ヱ門「どこの委員会も予算不足で大変なんですよ……予算を手に入れるためなら、どんなことも惜しまない先輩たちが集うので……予算を手に入れるために戦闘になりますね……」
『予算会議って合戦か何かなのか……?』
文次郎「よく言った!!予算会議と書いて合戦と読むという程の戦場なのだからな!!」
えぇ……と少し驚きつつも、一年生が俺の方に倒れてきたので、眠気の限界が来ていることに気がつき、話を切りあげる。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時