十人十色な個性の爆発[忍たま乱太郎]

第15話 ページ17

Aside

やっと書類整理やら小松田さんがやりきれなかった作業を終えた頃には、鐘が鳴りもう日が暮れて夜になっていた。
随分集中して進めていたようだな……小松田さんのドジっぷりには少し驚いた。

お茶を持ってこさせれば零し、書類整理をさせれば隣に置いていた書類の山を倒し、唯一ちゃんと出来たのは出入りする際の入門表、出門表であるということ。
だが反省はしっかりするし、いつまでも落ち込まずにニコニコと微笑んで一生懸命に仕事に取り組んでおり、いい人なんだなと思った。

吉野「もうここの仕事は終わったので、あなたは食堂でご飯を食べてきなさい。ここの食堂のおばちゃんの定食は美味しいですよ」

まだ仕事があるんじゃ……と思ったが、このあと食堂で留三郎くんと一緒に食べる約束をしていたことを思い出し、仕方なく言葉に甘えることにした。

『はい！分かりました。では先に失礼させていただきます。』

そう言って、事務室を出て食堂に向かう。
生徒や教師の顔と名前、各々の場所などは頭に入っているため、少し近道をしようと歩いた途端に落とし穴に落ちた。

そうだった。留三郎くんも言っていた、穴掘りが大好きな忍たま。綾部喜八郎さんがいるんだった。
罠の場所は教えて貰っていないので、わかるわけが無い。どうしたものか。今食堂に人がいるのでこちらに来るとは思えない。荷物を確認してみても、本と万が一何かあったらいけないのでと貰った苦無しか無かった。

苦無1本で登りきるのは少し無理がある。誰か人の手があれば登れるかもしれないが……

？「おやまぁ〜やはり僕の作ったターコちゃん25号に人が落ちてる。大丈夫ですかぁ〜？」

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