第12話 ページ14
留三郎side
孫兵を見送り、再び事務室に向かう。あまり大きなハプニングが無くて安心しつつも、彼女の方を見る。
留三郎「ここが事務室です。この中におそらく吉野先生や小松田さんがいると思いますので、ここで俺は失礼します。」
と軽く頭を下げて歩こうとすると彼女に声をかけられた。
『食満留三郎さん、わざわざここまで送ってくれてありがとうございます。お手数をお掛けしてすみません……』と深くお辞儀をしている姿を見て、あまりにも綺麗な動作で思わず見惚れてしまった。
『何か……？粗相でも致しましたでしょうか……』と言われハッとした。なんでもないといい、安心させるように微笑む。
留三郎「……あ……あのｯ……御嶽さん」と名前を呼べば、
『はい、なんでしょうか』とふわりと微笑んでくれる。
その微笑みに胸が跳ね上がる気がした。なんなんだこの感情は。
孫兵と楽しそうに話しているのが何となく嫌で、孫兵や伊作には敬語を使わず、名前呼びをしてもらえていることに、少しばかり妬いてしまう。
留三郎「俺も名前呼びでいいですよ。呼びにくいでしょうし……それに敬語もなしで大丈夫ですよ。あんまそういうの気にしてないんで……」と少し頬を指でかきながら気恥ずかしくて目線をそらすと、彼女は少し呆然とした顔になりつつも、すぐに微笑んで嬉しそうに頷く。
『分かった、留三郎くん！留三郎くんも、敬語使わなくていいし、名前で呼んでいいよ！……ぁ、今度これのお礼させてね、せっかく時間を割いてもらった訳だし、なにかお礼しないと、何がいい？』
留三郎「！！分かった……！えっと……それじゃあ……今日の夕飯一緒に食べてもいいか？忍術学園には食堂があるんだが……そこで食べる定食が絶品で、一緒に食べるとより美味しくなると思うんだが…」と俺らしくないくらいウジウジした態度をとってしまい、恥ずかしさで消えそうだったが、何とか持ちこたえた。
『！！それでいいの？留三郎くんがそれでいいのならいいよ！』
嬉しい返答が来て、飛び上がるのを必死に抑え、クールを装うようにする。
留三郎「なら良かった。食堂の場所ならおそらく教えて貰えると思うから、食堂で待つとしよう。それじゃあまた後でな」
『うん！またね留三郎くん！』
軽く手を振っているのを返すようにして事務室を後にする。
こんなに嬉しいことは無い。あの子の笑顔を見る度に心が満たされる。この気持ちはなんだろうか。何かの病気か？後で伊作に聞いてみるとしよう。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ ｼｭｰｯ (2023年2月2日 1時) (
レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……！☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spring | 作成日時：2022年8月30日 5時
