死柄木弔の妹 season6【ヒロアカ】 (ページ8)

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寮に戻ると、みんなが部屋着で共有スペースにいるのが見えた。

「私も、やりたいことがある」

「っ！志賀くん！」

天哉が嬉しそうな顔をしたのが見えた。

心配かけたんだなぁと少しだけ微笑んだ。

「今雄英は私たち中心に回っしまっている。そしてそれに納得していない生徒はきっと多い。私たちはそんな人も喜ばせ、満足させるような出し物をしないといけないと思うんだ。」

「そうなると……ランチラッシュのメニューを食べている雄英生を食で満足させるのは難しいだろうな」

私の言葉にみんなが耳を傾けてくれる。

天哉の言葉に私は大きく頷いた。

「うん、だから私から提案するのはこれ」

私は携帯を操作してmeTUBEから小さい時に1度だけ、父さんに連れていってもらったフェスの動画を出した。

「小さい時に一回だけ言ったことがあるんだ。聴覚と視覚はみんな共通。ということは、全員を満足させるにはこれがいいと思うんだ」

「俺も同意見だ。仮免補講から着想を得た」

意外な焦凍からの援護に思わず笑みを浮かべた。

良かった、そう思うのが私だけじゃなくて。

「音楽って言えばさ…！」

そしてみんなが響香の方を見る。

見られているとわかった響香は恥ずかしそうに顔を赤く染めた。

「芦戸とかみんなの趣味はさ…ちゃんとヒーロー活動に根ざしたものだけど、私の趣味は本当に趣味だから…」

マイナスな言葉を言う響香にクラスメイトが続々と声をかけていく。

それを見た百が間に入った。

「っ、ここまで言われてやらないのは、ロックじゃないよね…」

A組の出し物が決まった瞬間だった。