死柄木弔の妹 season6【ヒロアカ】 (ページ4)

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「文化祭があります」

「「「ガッポォォォォイ！」」」

“ガッポイ”というのは学校ぽいことの略称らしい。なんでそこ略したんだろう。

「文化祭！」

「ガッポイの来ました！」

「何やるか決めよ〜！」

各々が文化祭に対して希望的な意見を述べていく中、鋭児郎が立ち上がった。

「先生いいんすか？！敵優勢なこの時世に…！」

「お前変わっちまったなぁ」

確かに前までの鋭児郎なら、ノリノリできっと文化祭の出し物について意見を出していただろう。

それくらい、インターンは、あの事件は私たちにとって大きなものになっていたんだ。

「確かにもっともな意見だ。だが雄英もヒーロー科だけで回っているわけじゃない。体育祭がヒーロー科の晴れ舞台なら文化祭は他の科…サポート科、普通科、経営科が主役。注目度は体育祭の比にならんが、彼らにとって楽しみな催しなんだ。」

“そして現状、全寮制をはじめとしたヒーロー科主体の動きにストレスを感じている者も少なからずいる”

相澤先生の言葉に納得する自分がいた。

確かに他科の生徒にとってみれば全寮制は納得できないし理不尽に押し付けられたものだと感じる人も多いだろう。

…明らかにヒーロー科(私たち)が他科に迷惑をかけてしまっている。

「だからそう簡単に自粛とする訳にはいかないんだ。今年は例年と異なり、ごく一部の関係者を除き学内だけの文化祭になる。主役じゃないと言ったが、決まりとして１クラス１つ出し物をせにゃならん。今日はそれを決めてもらう…」

そう言った途端にいびきを出しながら寝始めた相澤先生に思わず苦笑いを浮かべた。

そしてそれを見た天哉と百が席から立ち上がり、黒板の前に立った。