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「もう逃げられんぞ敵連合。何故って？我々がきた！！」
オールマイトのその言葉に安心したのか力が抜ける。
オールマイトは、手に届く範囲は必ず助ける、そんなヒーローだ。
「外はあのエンデヴァーを初め、手馴れのヒーローと警察が包囲している。」
その言葉に思わず涙が出そうになるのをぐっと堪えた。
私なんかより勝己くんの方が怖かっただろうから。
「…テメェ、強がんなよ」
「勝己くんこそ」
まだ気を抜いちゃいけない。
あの“先生”とかという人が裏にいる。それをオールマイトに伝えなくては。
でも、そんな時、私を今度は液体が覆ったんだ。
「A！！」
「勝己くん！！」
勝己くんも同様にそうだった。
私たちはまた、連れ去られるんだ。
「ゲボっ、ゲホゲホッ！！なにこれ…！」
「悪いね。爆豪くんに志賀さん。」
ガスマスクで顔を覆ったその人に思わず背筋が凍った。
圧倒的な強さだ。逆らったら多分、殺される。
「また失敗しちゃったね、死柄木弔」
その男は何かをツラツラと述べている。
けど、私は何も聞けなかった。圧倒的な恐怖。体が動かないほどの恐怖だ。
「さすがだね、志賀さんを庇うような動きをするなんて」
「…」
勝己くんも同様にそうなのだろう。
いつもなら憎まれ口を叩くところを今日は黙っているのだから。
「…来てるな」
何が来ているのだろうか。A組の子達？それとも溜？
そんな時、ものすごい風で何かが入ってきた。
それは…
「また僕を殺すかい？オールマイト！」
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