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「おはよう。思いっきり部屋着でごめんね」
私の言葉に目を思いっきりそらした彼はそっぽを向きながら“はよ”とつぶやく。
その耳が赤い気もしたけど、私は気がついていないふりをして中へ入るよう促した。
「お前が無事なら何よりだよ」
優しい声でそう言った彼の右手にはビニール袋が握られていた。
あの時B組はどうしたのかと聞けば、担任のブラドキングからA組の演習中に敵が攻め入ったから急いで帰るよう伝えられたらしく、何も分からぬまま帰宅したらしい。
「プロヒーロー凄かったよ。さすがプロって感じで」
「雄英にいるのはガチスゲェやつばっかりだしな」
溜は手に持っていた袋から果実入りのゼリーを机の上に置きながら呟いた。
確かに雄英は一流ヒーローの通り道で、そこ出身の先生たち。
名を馳せるヒーローももちろん、実力もトップクラスの先生が多いのは事実だろう。
「B組は楽しい？」
「勿論。変なやつは多いけどな」
それはA組も同じなのでなんとも言えない。
溜はそれを察したのかちょっとだけ笑みを浮かべていた。
「じゃあ元気そうだから帰るな」
「え、もう帰るの？」
私がそう聞くと、彼はまた少しだけ顔を赤く染めた。
「電話、なってるし、見舞いに来た人が長居するのもちげぇだろ」
“クラスメイトにあんまり心配かけんなよ”
そう言い放った彼はバタバタと音を立てながら帰っていく。
「…ほんと、優しいんだから」
彼はいつもこんな感じだから、私は少し慣れていた。
彼の背中が少しだけ寂しく感じつつ、私は携帯のディスプレイを見た。
［轟 焦凍］と書かれたそれに思わず笑みがこぼれる。
焦凍くんは本当に優しいな。
「じゃあ」
「うん、また明日」
下校は最近別だけど、登校はいつも一緒だから私はかれにそう伝えると、溜は少しだけ笑ってくれた。
「おう、またな」
その顔はやっぱり整っていて、ちょっとだけ照れてしまったのはまた別の話だ。
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ゆう(プロフ) - はじはじさん» あっそうなんですか…すみません知らなかったです。直しておきますね。ご注意ありがとうございます (2021年9月27日 7時) (
レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
はじはじ(プロフ) - あの、一つ気になることがあって…プロローグで83の偏差値が必要と言ってましたが高校入試では80が上限ですよ…そこだけ気になりましたすみません (2021年9月27日 2時) (レス) @page2 id: f8b80ddead (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続きが気になるさん» コメントありがとうございます！頑張りますね。 (2021年9月24日 10時) (レス) @page44 id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
続きが気になる - 早く更新して欲しい！！！！！！！ (2021年9月24日 1時) (レス) @page43 id: c6e50b5478 (このIDを非表示/違反報告)
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