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「ごめん、遅くなった！」
「Aさん！大丈夫ですか？」
百の言葉に少しだけはぐらかした。
言ったらいけないと思ったし、心配もかけてしまうと心の底から思ったからだった。
余計な心配はかけたくない、その思いで口を噤んだ。
嘘をつくことに慣れなくては、そんな焦燥感を抱いた。
A組の皆は寝てると思ってた私がいなくて大騒ぎだったらしい。
みんなに言えないことが多くて、困っちゃうなぁと息を吐いた。
「これからB組も来るの？いいじゃん楽しそう」
「心操も来れれば良かったんだけどな、これからまた特訓だって」
「ええマジか。鬼のようにキツイじゃん」
きっと今日の演習でヒーロー科との差を見せつけられたんだろう。
何も考えていなさそうな電気でも作戦を考えていて、梅雨ちゃんも自分の個性でできることをできるだけやっていて。
きっと私のことも、気になったはず。
「勝己と出久は？」
「なんかオールマイトと話し込んでた。緑谷は朝練見てもらってるからそのままだと思うし、爆豪は緑谷を負かしたいんじゃない？」
三奈の言葉に相槌を打つと、今度は力道が“緑谷と言えば、アイツも個性2個持ってたんだな！”と声を上げた。
「は？」
「そうそう！Aいなかったから知らないよね。なんか黒い鞭みたいなのがばぁって！！」
「新しい、個性？」
出久が個性2個なんてありえない。
あり得るとしたら、ワンフォーオールで何かが起きた。
あぁなるほど、だから勝己が駆り出されてるのか。
「なるほどね、きっとそれについて話してるんだ」
「大丈夫なのか？」
私の隣に立った焦凍に思わず微笑んだ。
きっとキャパの話をされているんだろうけど、私にはそれ以上に、潜入の事を聞かれているように感じて。
「うん、大丈夫。ありがとう」
私の言葉に安心したように微笑む焦凍に私も笑ってみせた。
大丈夫なフリを、上手に嘘をつけるようになった自分に、少しだけ嫌気がさした。
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ゆう(プロフ) - シーエル目つぶしさん» コメントありがとうございます！番外編です…笑賛成を頂けてとても嬉しいです！ (2022年1月1日 1時) (
レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 蝶々さん» コメントありがとうございます！！賛成を頂けて嬉しいです…！ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 番外編！？！？！？作っていただけるなら大賛成です！！！！！！！ (2022年1月1日 1時) (レス) @page37 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 番外編、いいと思います！楽しみです！ (2021年12月31日 10時) (レス) @page35 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
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