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拳藤side
「私を忘れないでよ」
忘れたつもりなんてない。
でも、八百万の動きに手いっぱいになっていたのは事実だ。
「ありがとう、百」
「…Aさんなら、潜んでいると思いまして」
「っ！まさか！！」
まさか、私たちが自分を捕まえた後、みんなを捕まえる可能性も考慮した上で、キノコを無効化できる志賀が残ることを予測していた…？
そして、八百万の想定通り彼女は残った。
いくら無効化できるとは言え、厄介な人を捕まえて放り込むなんて完璧としか言えない。
「手だけじゃ大変でしょう？」
「…っ」
考えろ、考えろ…。プランが絶対に成功するとは限らないってことは分かっていたはず。
吹出が体術に…私と彼女の得意分野に向いていないのは事実だ。
完全に見破られてる。
「2対1なら私の得意分野！」
「(…悔しいけど…勝てる気がしないな)」
「一対多こそ私の得意分野だよお2人とも」
腕に巻き付く八百万が邪魔でまともに立ち回れない。
志賀も本当にヒールでやってるのか怪しむくらいにそのスピードが速すぎる。
「ハイ確保！」
「…っ」
放出と初めて戦った時も思ったけど、やっぱり前期って凄い。
私たちには越えられないその一線を越えているのが彼らだ。
「コミックの子をかばいながら、百を引き摺りながらなんて難しいでしょ？」
「…っ」
にこにこ笑いながら私たちの前に立つ志賀に思わず歯を食いしばる。
圧倒的な敵。
まるで期末試験の時のような感覚におちいった。
期末の時と違って私たちに勝ち筋は残されていない。
圧倒的な力の差を前にしたら、助けを呼ぶのが
「正面から
さながら敵のように微笑む志賀に身体が強ばった。
“恐い”と素直に思ってしまう程のその姿に私たちは息を飲むしかなかった。
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ゆう(プロフ) - シーエル目つぶしさん» コメントありがとうございます！番外編です…笑賛成を頂けてとても嬉しいです！ (2022年1月1日 1時) (
レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 蝶々さん» コメントありがとうございます！！賛成を頂けて嬉しいです…！ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 番外編！？！？！？作っていただけるなら大賛成です！！！！！！！ (2022年1月1日 1時) (レス) @page37 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 番外編、いいと思います！楽しみです！ (2021年12月31日 10時) (レス) @page35 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
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