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『俺は大丈夫。本当にかすり傷くらいしかついてないから』
「そっか、良かった」
お父さんは元気そうだった。
無傷ではないものの、本当に大きな怪我はないのだろう。
元気そうな声に少しだけ安心した。
キーンコーンカーンコーン…
「あ、じゃあチャイム鳴ったから、もう教室戻るね」
『わかった、また明日』
「うん。また明日」
携帯を閉じて教室まで足を進めると、相澤先生と焦凍が私を待つようにそこに立っていた。
「アイロンは？」
「大丈夫そうでした。ただ、一応大事をとって今日まで入院するそうです」
相澤先生にそう返すと、彼は小さな声で“そうか”と呟いていた。
相澤先生もお父さんを心配してくれているらしい。ちょっと嬉しいかも
「エンデヴァーは？」
「…命に別状はないそうだ」
焦凍がそっぽを向きながら呟く。
彼らしいその反応に思わず笑みがこぼれた。
「そっか、良かったね」
「…Aも、良かったな」
優しく笑いながら私の頭をそっと撫でる焦凍の手はやっぱり優しかった。
それが気持ちよくて、思わず目を細める。
「チャイム鳴ってんだ、はやく教室に入れ」
相澤先生が私たちを脅すように教室に入るよう促してくる。
クラスのみんなは私たちのことが気になっていた様だけど、相澤先生が教室の扉を開けた瞬間、シーン…と静まり返っていた。
「分かっているとは思うが、今日はアイロンは居ない。軽傷だが、大事をとって今日まで入院するそうだ」
「軽傷なんだ、良かった…」
響香が小さく呟いていた。
確かに軽傷であることはよかったと思うかもしれない。
でも、それ以上に、私達も仮免とはいえその一角を担うことに恐怖を感じていた。
「お前には、俺がいるから」
「ふふ、ありがとう」
焦凍が優しく私に微笑んでくれた。
“何があっても、俺はお前の味方だから”
そう言った声がとても力強くて、思わず私も笑ってしまった。
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ゆう(プロフ) - シーエル目つぶしさん» コメントありがとうございます！番外編です…笑賛成を頂けてとても嬉しいです！ (2022年1月1日 1時) (
レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 蝶々さん» コメントありがとうございます！！賛成を頂けて嬉しいです…！ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 番外編！？！？！？作っていただけるなら大賛成です！！！！！！！ (2022年1月1日 1時) (レス) @page37 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 番外編、いいと思います！楽しみです！ (2021年12月31日 10時) (レス) @page35 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
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