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ヒーロー側に圧倒的不利な状況。
テレビ画面から見つめていたけど、その悲惨さに思わず歯を食いしばった。
刹那、エンデヴァーの頭を脳無から出てきた木の枝が突き刺した。
「っ！！」
ここからあそこまでは、きっとものすごく時間がかかってしまう。
駆けつけたい衝動をぐっと堪えて、テレビ画面を見つめた。
ふと隣を見てみると、焦凍が目を見開いていた。
実力だけは認めていただけに、実際にやられる場所を見たのことは無かったのかもしれない。
傍から見たら完全に殺られてしまったように見えた。
そして、それは叶わなかったかのように見えた。
その場に自分がいたら、何か変わっていたかもしれない、そう思うとすごく悔しくて。
その場に倒れたエンデヴァーの様子を、ぐっと拳を作って見守っていた。
立ち上がって、立って、強さを証明してよ、エンデヴァー…！
『象徴の不在…これが、象徴の不在…』
アナウンサーの声にも絶望が混じっていた。
あの場にいたら、きっと絶望するだろう。
でも、それでも…。
「ふざけんなよ…」
「まだ、終わってない」
画面の端でお父さんが白い脳無と交戦しているのが見えた。
その顔は見たことないほど険しくて、その場の悲惨さが伝わってくる。
「轟！志賀！！…もう見てたか」
「…私より焦凍」
「…」
そんな時、テレビから“適当な事を言ってんなよ！！”という言葉が聞こえてきた。
ハッとしてテレビを見ると、男の子が必死の形相で訴えてくる。
『どこ見て喋りよってんテレビ！』
『辞めとけ、こんな時に！』
その子の友人らしき子が全力で止めている。
でも、その声援は、間違いなく、
『見ろや…！まだ炎が上がっとるやろうが！』
テレビの画面が切り替わり、炎が上がっているのが見える。
「まだ、轟炎司は死んでない」
小さくつぶゆくと、勝己も頷いたのがわかった。
『見えとるやろうが…エンデヴァーがまだ生きて戦っとるやろうが…！！おらん
『ガチすぎやろやめろや…！』
エンデヴァーは、きっと何があっても諦めない人なんだ。
だから、みんなが諦めたNo.1の座に、いつまでも拘りを持っているんだ。
『今、俺らの為に身体張っとる男は誰や！！…見ろや！！』
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ゆう(プロフ) - シーエル目つぶしさん» コメントありがとうございます！番外編です…笑賛成を頂けてとても嬉しいです！ (2022年1月1日 1時) (
レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 蝶々さん» コメントありがとうございます！！賛成を頂けて嬉しいです…！ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 番外編！？！？！？作っていただけるなら大賛成です！！！！！！！ (2022年1月1日 1時) (レス) @page37 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 番外編、いいと思います！楽しみです！ (2021年12月31日 10時) (レス) @page35 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
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