◇amuse Diary◆【スプラ】 (ページ5)

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1話『甘い笑顔』(下) ページ5

…気がつけばレイはリスポーン地点にいた。

A｢スピナーでも無理なのか…それなら俺が特攻隊になって…！｣

前線ブキは大慌て。その焦る気持ちが仇となり、
結果はチャージャーチームが勝利となった。
気分が落ちたレイはロビーを出た。

レイ｢はあ、相変わらず対チャージャーは苦手だな…それにステージも俺には不利だ…｣

またチャージャーと当たるのは嫌だなと思い、レイは広場を散策してみる。

レイ｢それにしても、ハイカラシティーとは違って都会だなあ…あっちも結構田舎じゃない方だと思うんだけどな｣

そうぼそっと独り言を呟いていると、見覚えのある髪型のイカが目に入った。

レイ｢あれは…さっきのチャージャーだな…｣

嫌なもの見てしまった、とか思いながら歩いていると

？｢あ、さっきのスピナーくん！探してたよ！｣

いきなり声をかけられ、肩を震わせた。

｢え、え？？俺？｣

？｢そう！さっきの試合、凄かったね！｣

レイ｢…ボロ負けでしたけど｣

煽りに来てるのかと勘違いしたレイはムッと頬を膨らませる。

？｢いやいや、違うよ！スピナーくん、エイムがいいからあたしの味方ほとんどやられてたよ…あたしも下にいちゃ必ず君にやられるだろうからずっと上にいたよ…笑｣

と頬を少し掻きながら苦笑する。

レイ｢…えっと、俺にはちゃんと名前あるので｣

ミカ｢あ、名前言ってなかったね！あたし、ミカ！よろしく！｣

レイ｢俺はレインです。皆にはレイと呼ばれてるんで、レイでいいです｣

ミカ｢敬語使わなくていいよ？なんか落ち着かないから｣

レイ｢…そうですか｣

しばらく立ち話してると、足が疲れてきたので二人は近くにあった椅子に腰掛ける。

レイ｢なんで俺を探してたんだ？｣

ミカ｢ん？強かったからまた一緒にやりたいなって思ってね｣

レイ｢…そう｣

ここまで女の子に褒められたことがなかったレイは少し恥ずかしくなった。

ミカ｢ねえねえ、友達になろうよ！｣

レイ｢…えっ？｣

ミカ｢男女同士のお友達ってなんか変？｣

レイ｢いや！別に変じゃない！｣

ミカ｢…そっか笑じゃあ友達になってくれる？｣

レイ｢…俺でよければ｣

ミカ｢そう！やった！｣

ミカは嬉しそうに笑って見せた。
レイも心を開いたのか、自然と笑顔になった。

今日は快晴。一体これからどんな日が続くのやら。