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5話『戦友の証』(中) ページ16

しばらくして、3人は解散し、レイは家でベッドに寝転びながらチーム名を考えていた。

レイ「3人の共通点って…なんだ…」

家で考えようと提案したのは俺自身だが、3人で考えてた方が良かったのでは?と頭の片隅で少し考えてしまうレイ。

レイ「共通点…ミカはオレンジジュースが好き…リトは…あれ、リトは何が好きなんだ?」

携帯で「チーム名 考え方」と調べてみる。

レイ「英語…俺が前入ってたチームも英語だったな…他のメンバーが女子だったからいっそのこと「赤」の英語で、かっこよさそうな『Scarlet』を選んだら喜んでくれてたな…」

携帯の電源を切った。

レイ「…あいつら…今何してんのかな」

生憎、メンバーだった2人の連絡はつかない。レイの携帯はハイカラスクエアに行く直前に変えてしまって、連絡先が消えたからだ。

レイ「…ランにはいつか会えるかな。でも、ユアは…まあ自営業してるなら帰ったらいつでも会えるだろ」

幼馴染だから、家も知ってるし。とレイは一息つく。

レイ「リトとミカと俺の共通点をまとめて英語に…オレンジ?んー…」

これまで以上に悩んだことがあるだろうか。

レイ「無理だ…まだ会ってから1ヶ月程度じゃないか。共通点なんてそんな早くに見つかるものじゃない。」

レイは枕に顔を埋めた。

レイ「んー…」

よし、ネットに頼るか、とレイはまた携帯の電源をつける。

レイ「…英単語で調べてかっこいいのがあれば…」

…ちょっと待て。

レイ「ミカにかっこいい英語は似合わないな」

随分失礼なことを言ってしまったが、本当の事だろう。
ミカがいるチームに「ドラゴン」なんてつけてしまえば、ミカの印象が怖くなってしまう。相棒武器チャージャーだし。

レイ「かわいい…?いや、それなら俺がいづらいな」

俺自身に「かわいい」は絶対似合わないと知っている。出来れば言われたくない。

レイ「……」

しばらく独り言が収まり、ネットで英単語を黙々と見続ける。

レイ「…amuse…?」

お洒落な響きと共に、レイは1つの単語が目に止まった。

レイ「日本語訳は…「楽しませる」…?」

意味も綴りも、見た目もちょうどいいじゃないか!

レイ「よし、これで決まりだ」

レイは安心してそのまま眠りについt

レイ「待て!風呂に入ってない!」

…失礼。

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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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