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10話『初夏の思い出』(中) ページ38

そうこうしてるうちに昼になり、4人でアロワナモールに足を運んだ。

ミカ「じゃあここから分かれよー!」

ミカの一言で男女に分かれて別々の浴衣の店に入った。

男子のグループでは、

リト「きっと、レイくんはなんでも似合うんだろうな…イケメンめ…」

レイ「なんでだよ」

リト「…僕って何が似合うと思う?」

レイ「んー…青?」

リト「それはレイくんでしょ!あ、この紺色の浴衣レイくん似合うんじゃない?」

そう言ってリトはゴソゴソと手繰り寄せて見つけた紺色の浴衣をレイに見せる。

レイ「ん?」

リト「ほら!かっこいい!」

レイ「まあ…青色は好きだけど」

リト「青しかないよ!」

レイ「この浴衣そんなに俺に似合うと思うか??」

リト「1回試着してみてよ…!」

レイ「わ、分かったって」

リトが予想以上に乗り気で、レイはついていくのに精一杯だった。


一方、女子グループはというと

ミカ「ハクちゃんは浴衣着たことないのー?」

コハク「祭り自体あまり行ったことがないので、着る機会がなかったです…!」

ミカ「そーなんだ!じゃあ楽しみだねー!祭りも浴衣も!」

コハク「はい!」

ミカ「何色にしよっかなー?やっぱり水色が好きだから水色にしよっかなー?」

コハク「ミカさんは水色が好きなんですか?意外です…!」

ミカ「そー??可愛いよね水色!」

コハク「そうですね…!」

お互いの知らない所を知れて2人共が楽しそうに話していた。


ーーー

レイ「…どうだ?」

リト「わぁ…イケメン」

レイ「お前…それしか言ってねえけど…」

ーーー

ミカ「ハクちゃんその柄似合うよー!」

コハク「そ、そうですか…?」

ミカ「うんー!可愛い!」

コハク「じゃあこれにしようかな…?」

ーーー

リト「こんな感じかなー?」

レイ「黒似合うな」

リト「そう?やった!これ買おう!」

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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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