俺と彼との秘密事【YOI ヴィクトル男主マフィア】 (ページ5)

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ユ「おい、ヴィクトル。」

子猫ちゃんは機嫌が悪いのか、眉間にシワをよせて俺に話しかけてきた。

ヴィ「やあユーリ!どうしたの?機嫌悪いね」

すると子猫ちゃんは、本当の猫のように毛を逆立てた

ユ「どうしたの?じゃねぇよ!!!こんなめんどくさいパーティー参加させやがって」

どうやら機嫌が悪いのには俺が原因らしい。

ヴィ「おっと、それは失礼!でもたまには顔を出さないと」

ユ「ふん!」

ヘラヘラしている俺が気に入らないらしく、どこかに行ってしまった。

ヴィ(まったく困った子猫ちゃんだ...)

ユーリプリセツキーは俺の右腕、と言っても過言じゃない。

俺がまだ若いながらにこの地位につけたのは、彼がいたからだろう。

ユーリは機械系が強いため、潜入捜査には適役だ。

そしてどうしてこの集まりにユーリを呼んだのかというと、ある組の部下が何者かに狙われているらしい。

別に俺には関係ないことなのだが、もしものことを考え俺の周りにはユーリをはじめ、優秀な部下も同席させたというのが理由である。

まあ等の本人はいい迷惑のようなのだが

「どうもヴィクトルニキフォロフさん。相変わらずお元気そうで」

ヴィ「どうも。貴方もお元気そうでなによりです」

先程から俺へ挨拶しにたくさんの人が声をかけてくる

「ああそうそう。今日はですね。仕事の話を持ってきたのですが...」

「ヴィクトルさんにとって悪い話じゃないと思うんですが、」

もうずっとこの話の持ちきりだ。

みんな俺に気に入られたくて、契約を持ち込んでくる

ヴィ(あーあーほんとつまんないなぁ)

「ヴィクトルさん?どうしましたか?なにかご都合でも」

ヴィ「いいやー、はっきりいってその話つまんない。」

「え、」

相手の顔は驚きで満ちている。

バカな頭のやつには多いことだ。

ヴィ「大体ね、なぁんにも俺に利益なんてないのに誰が受けるっていうの?」

そう言うとさらに相手は顔を強ばらせる

「ですからっ利益はこれだけ!」

まだ下がらないか。

ヴィ「...ﾆｺｯ失せろ。」

満面の笑みで返してあげると、俺の部下たちに押さえられて消えていく。

ああ。本当につまらない。

ふと、ウエイターの少年が目に写った