秘話 ページ19
ある所に小さな女の子がいました。
白い髪に、薄い浅葱色の瞳という
不思議な容姿をしていたのです。
それに加え幼子とは思えないほど、
大人びた言葉遣いをしていました。
彼女は周りの人間だけでなく、
実親にも邪険に扱われましたが、
なんとも思いませんでした。
だって、"初めて"じゃないんだもの。
ところがある日、
彼女の前に真っ黒な漆黒の髪の毛に
血のような真っ赤な目をもった、
美丈夫が現れました。
その日から幼子の行方はわからなくなりました。
.
君はまたその見た目で産まれたのかい？
うるさいわね。
私は貴方みたいに、いくつもの姿を欲していないのよ。
その尖った性格も変わらずか
それはあなたもね。
相変わらず物騒なご趣味で。
.
今度は彼女自ら姿を消しました。
すると、彼女の前に病に侵された男があらわれました。名を産屋敷耀哉と。
｢私に鬼殺隊へ入れというの？笑える話しね。｣
｢けど互いの目的は叶うだろう？｣
｢まぁ、いいでしょう。けど条件があるわ。」
｢鬼舞辻無惨の花嫁だ。一体どんな傲慢な願いだい？｣
｢その名前をださないでちょうだい。｣
その後、彼女は鬼殺隊に入りました。
記憶を持たぬまま。
それが条件だったのです。
それから彼女は1人の男に出会いました。
最初は幼子のような難癖を付けてくる者でしたが、謝ることを知っていました。
それは心が暖かい証拠。
本当に冷めきった者は、罪悪感など感じぬのだから。
互いは互いに惹かれ合いました。
愛を知りました。
.
しかし、それは長く続きませんでした。
.
彼女は
ある日を境に鬼舞辻との思い出が蘇ったのです。
それは、無一郎に対して愛を抱いた日から。
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ひな - すごく綺麗な文章ですね、惚れ惚れしちゃいます！あと、９ページの、蜜璃ちゃんの｢時透さんっ！！他の柱を呼んだわ！！！〜以下略｣とありますが、原作では「時透さん」ではなく、「時透くん」と呼んでいた気がします！間違っていたらすいません！ (2021年7月19日 19時) (
レス) id: 31fda6eacc (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - にゃさん» お褒め頂きありがとうございます。綺麗な読みやすい文章を心がけているので、そう仰って頂けてとても嬉しいです。がんばります！ (2019年10月12日 20時) (レス) id: 96b0a1e7e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ(プロフ) - 少し切なくてとても綺麗な文章だと思います！更新楽しみにしています！ (2019年10月12日 19時) (レス) id: 2a13604db8 (このIDを非表示/違反報告)
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