マホトくんでいっぱい 【短編集】【リクエスト受付中】

夢【オリジナル】 ページ10

晴天の青空。



暖かく迎える顔見知りや親戚たち。



祝福の鐘。



黒のスーツに小さな頃から憧れてた純白のドレス。







『健やかなるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか？』









"誓います"









｢A、すげぇ綺麗。可愛い。こんな言葉じゃ足りないくらい。｣






｢なにいってんの、まほとは王子様みたい｣



微笑ましく笑い合いながら、顔にかかっているベールをまほとがゆっくりと上げる。








｢A、愛してる。｣







｢ふふ、私も｣








重なり合う2人の唇に周りの者は心の底から拍手をおくった。





.







.









｢おい、なににやけてんだよ？夢に俺でもでてきた？？｣






寝惚けていた頭がだんだん晴れてきて、先程の内容が夢だと把握する。






｢まほと、｣と私は優しく笑っている彼の手を両手で握って微笑んだ。









｢愛してる｣








私の突然の愛の言葉に彼はビックリしながら顔を真っ赤にした。






｢なんだよ急に｣と言いながら顔はとても嬉しそうで幸せそうだ。








｢俺も、愛してる｣





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さっきの夢が本当になればいいだなんて。



私は欲張りなのだろうか。

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