わたしこそ ２ ページ49
ブログは本当に楽しそうだった。
「お気に入り作者が１００人超えた」だとか、「沢山のコメント嬉しい。人権についてのホムペの意見にも同意してもらえて、良かった」とか――ああ、確かこの時期は、ちょうどパクリ騒動があった頃だ。「あなたはい.じめについてどう思いますか？」というホムペは騒動そっちのけで話題になったもので、私はこの機に例のパクリ疑惑の作品を完結させたんだった。
てんしさんは占ツクでもパクリ騒動にはほとんど言及しなかったけれど、此処でもそうだった。こちらは嬉しいこと、楽しいことしか載っていなかった。
『お気に入り作者２００人超えました！本当に感謝』
『今日、クラスメイトの子も占ツクやってるって知ったｗ占ツク人気だね！私も大好きだから嬉しい』
『新作は検定！』
――駄目だ、こんなことしてる場合じゃなかった！
ついブログを読み始めていた私は、ふと我に返った。
しかしまだコメントに悩み、画面を右往左往･･････ついつい、ブックマークから占ツクを開きそうにまでなってしまった。
占ツクは依然として開いていなかった。きっと通知が溜まっていることだろう。その通知も、どんな内容かわかったもんじゃない。きっと抗議のコメントによる通知が沢山――
「･･････通知？」
私はハッとした。
そうだ。通知。占ツクの通知は、「人の作品をお気に入り登録した時、その作者への通知に"自分の名前を知らせる"」ということが可能だった。
つまり私がその通知機能を使ってたとえばてんしさんの作品をお気に入り登録した時、てんしさんの通知には「作品がお気に入り登録されました」と共に、私のユーザー名も通知される。
その機能を利用しててんしさんの作品を大量にお気に入り登録して、それを証拠にブログのコメントが私本人だと信じてもらえばいいのではないだろうか？
もしてんしさんが通知を拒否していた場合はすぐに通用はしない。でも、思いつく限りではこれしかなかった。
私はなんとか占ツクを開き例の通りにてんしさんの作品ページを巡回してから、てんしさんのブログに管理者しか見えないコメントを残した。
――コメントの後は、そわそわした。てんしさんがすぐブログを見るとも限らなかったし、緊張は高まるばかり。
しかしそれも僅かだった。数十分後、なんと私のコメント宛に、てんしさんからの返信がついていたのだ。
『わかりました。そうしましょう』
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シリウス(プロフ) - よし、更新来た！後輩A、先輩の個人情報を掲示板に載せるとか…下手したら自分も特定されるかもしれないのに…こいつはネットやるべきじゃない(確信) (2017年2月16日 19時) (
レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 冥界の管理人/風亜さん» あんなんが葉っぱに溢れ返ったら…どうなるか想像したくないですね… (2017年2月16日 0時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の管理人/風亜(プロフ) - シリウスさん» この話では、無法地帯なフリー掲示板に無秩序なスレが立ってしまって、手に負えない状態なようです……こんなことが起きなければいいなあと思っています……(ﾉД`) (2017年2月16日 0時) (レス) id: bb8e6c546c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 信者がいるから嫌われるのにね…後輩A最悪です…あと、本物の晒しスレは暴言ダメだけどね。 (2017年2月15日 23時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - 後輩Aをに(サッカーで培った)蹴りでもかましてやりたいです(((((( (2017年2月15日 20時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風亜/冥界の管理人 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huua/
作成日時：2014年4月6日 19時
