ほんとう3 ページ33
『……ねえAちゃん、私、今まで
作者Aのことは知らなかったの』
「へ?」
突然意味深なことを言われ、思わず間抜けな反応をしてしまった。どういうことなのか、意味を問う。
『だって、作者Aさんのことは知っていた。
Aちゃんが、作者Aさんが好きだと言った時、私なんて言ったか覚えてる?』
「……たしか」
あの時女子Bちゃんは、一体どうして作者Aさんが好きだとてんしさんファンに知られてはまずいのか、すぐに理解していた。
『私、 「パクリ騒動」の時の「ホムペ」……作者Aさんが騒動を宥めようとして作った、
今は消されてる「あのホムペ」のことを知っていたんだよ!』
「……女子Bちゃんは、あの騒動と作者Aさんのことは知っていたのに、私の名前……『作者A』のことは一度も話題に挙げなかった……よね」
私は、あの騒動の主要人物だった。だけど女子Bちゃんが作者Aを知らないなら知らないで、私も言いたくはなかったし、言う必要も無かった。
『てんしさんや作者Aさんはお互いの場所でお互い側が争ったから嫌でも有名になったけど、問題の作品を消しただけで、殆ど直接争わなかった作者Aは変に有名にならずに、今も信者につきまとわれていることは無い』
『……作者AさんとAちゃんのボードでのやり取りでね、作者Aが「パクリ騒動」に巻き込まれた人だったと知ったの』
「……そう、だよ。私が」
『だから確認せざるを得なかったの!作者AがAちゃんなら、大変なことだよ、こんな近くにあの騒動の主要人物がいたなんて……。どうして騒動の話をしたのに、教えてくれないのかと思って……』
「ごめんね……あまり、言いたくなくて」
すると女子Bちゃんは、何を思ったか喋りをやめた。
「女子Bちゃん?」
『あの』
……いきなり声を強めた女子Bちゃんに、更に何か言いたい事があるのだと、悟った。
私が作者Aであることを確認してきた理由には、なんとなく嘘が混ぜられている気がした。
『……私は、人気に固執して、信者も利用してまでいるてんしさんが嫌いで、批判ばっかり。でも、その根底はね……てんしさんが問題を起こしたから、では無いんだ』
「え……」
『……私は、作者として最低だよ。Aちゃんとは……作者「Aさん」とは違う』
「女子Bちゃん?」
『最初に言うね』
・
『私の名前は、「作者B」』
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シリウス(プロフ) - よし、更新来た!後輩A、先輩の個人情報を掲示板に載せるとか…下手したら自分も特定されるかもしれないのに…こいつはネットやるべきじゃない(確信) (2017年2月16日 19時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 冥界の管理人/風亜さん» あんなんが葉っぱに溢れ返ったら…どうなるか想像したくないですね… (2017年2月16日 0時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の管理人/風亜(プロフ) - シリウスさん» この話では、無法地帯なフリー掲示板に無秩序なスレが立ってしまって、手に負えない状態なようです……こんなことが起きなければいいなあと思っています……(ノД`) (2017年2月16日 0時) (レス) id: bb8e6c546c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 信者がいるから嫌われるのにね…後輩A最悪です…あと、本物の晒しスレは暴言ダメだけどね。 (2017年2月15日 23時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - 後輩Aをに(サッカーで培った)蹴りでもかましてやりたいです(((((( (2017年2月15日 20時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風亜/冥界の管理人 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huua/
作成日時:2014年4月6日 19時