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Aside
青年の名は吾妻道長というらしい。向かう道中で聞いた。すぐに病院に着いた。病院にいるというだけで、不安が積もる。
階を移動して、病室の前に立つ。病室の扉をノックする。
A「は、入るよ……?」
私は病室の様子をみて、冷や汗をかいた。そこには、一本の点滴で右手が繋がれ、ものすごい量の包帯で包まれ、姿が変わり果てた大智くんがいた。
A「ど、どうしたの?!大丈夫なの?!」
そう駆け寄ると、何故か目をそらされた。目元の痣は痛々しく、真っ青に染まっていた。
A「その怪我、どうしたの……」
大智「………自業自得だよ」
と、小さな声で答えた。影で道長さんが見ている。
A「自業自得って……どうしてこんなことに…?」
道長「コイツは、自分の欲望のために他人の大切な人を傷つけて、幸せまで奪ったんだ。当然の仕打ちだろ。」
そんな事実を受け入れられる訳が無かった。私の知っている彼は、そんなことをしない。
A「だ、大智くんがそんなことする訳……」
大智「紛れもない事実だよ、僕はほぼ人殺し同然だよ、」
と、当の本人が答えた。そして、全ての出来事を告げられる。
A「う、嘘……大智くん、?」
そう彼を見ると、彼は目をそらした。
大智「ねぇ、A、僕らもう終わりにしないか」
そう言われて、目の前が真っ白になった。
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作者名:ノイズ @さくらぁ(元唐揚げ星人) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kara-gese-jin/
作成日時:2023年5月19日 22時