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Aside
感情がぐちゃぐちゃになる。もうワケが分からなくなって、足の力が抜けそうになったが、踏ん張って大智の元へ駆け寄った。
A「大智くんッ？！どうしたの、しっかりして、」
大智「………A、どうして、君が、ここ、に、」
景和「俺が呼んだの」
大智「………ッハ、ハハ、どうして呼んじゃうかな、もう、終わるってのに、目の前に呼んじゃダメだろ、」
A「どういうこと、なんで、」
祢音「終わるとかダメだよ！絶対ダメ！貴方、大切な人まで苦しませるの？！」
大智「………そんなつもり、あるわけないでしょ、」
大智の体が何故か崩れ始める。涙が込み上げてきた。
A「どうなってるのッ？！ね、ねぇ、ねぇってば、」
大智「………ごめん、約束守れそうにないや、」
A「う、嘘、嘘嘘、嘘って言ってよ、」
大智「これが、嘘に見える……？」
A「やだ、嫌、嫌、嫌だよ、」
自分以外の人たちはただ見ているだけだった。
A「なんで、なんで崩れてるの、どうして、」
大智「……僕が人間では、ないから、」
A「え、、？」
大智「この姿を見せれば、僕から離れてくれるかな、」
人間の跡形もない怪物へと姿を変えたが、すぐに姿を元に戻す。しかし、拒絶なんてできなかった。
A「……そんなの関係ないよ、だから、逝かないで、」
大智「ごめん、もう戻れない、最期に言わせて、僕はどこに行ったって、君のことを愛してる、」
私は彼の唇を塞ぐ。血の味しかしなかったが、大智はとても幸せそうな表情をしていた。周囲の視線なんて気にならなかった。
大智「………ありがと、君のおかげで幸せだったよ、また絶対、会おうね、寂しいけど、それまで、待ってて、絶対会いに行くから、約束だよ、」
そう言って笑って、塵と化した。そして、土へと還った。
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作者名：ノイズ @さくらぁ(元唐揚げ星人) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kara-gese-jin/
作成日時：2023年5月19日 22時
