不思議の国のお姫様（男）

幸せ四つ ページ10

いつも使っている楽屋でガヤガヤと騒がしくしていると、ガチャリという音と共にボーカルチームの面々が入ってきた。

「お、ようやく来たか。」

「おはよ〜。もうほんと最悪なんだけど〜。」

ギャルのような文句の言い方をしながらジョンハニヒョンがクプスヒョンの隣に座る。

ただ乗っているだけとはいえ、少し進んだらすぐに赤信号につかまり止まる、というのは確かにすごいストレス溜まるだろうな…。
他人事のように考えていると僕の隣に誰か座る気配がした。

その方向に顔を向けるとウジヒョンが疲れたような顔付きで座っていた。

「ウジヒョン〜！おはよ〜、なんだか疲れてるね…？」

「ああ、おはようミユ…。聞いてるとは思うけど、ずっと赤信号に引っかかってたからさ。その分寝れたと考えればいいんだろうけど、その分ドギョマとスングァナが騒ぐから満足に寝れないだろ？それでな…。」

はぁ、と溜息をつきながら下を向くウジヒョンに笑いながら抱き着く。

「あはは、ウジヒョン朝からお疲れ様。」

ウジヒョンに抱き着いたまま、彼の弄るスマホを見ているとマネヒョン達が楽屋へ入ってくる。

「注目！！今日のスケジュール確認しますよ！」

全員の視線がマネヒョンに向いたことを確認すると、話を始める。

「これから着替えてスタジオへ移動しGOING SEVENTEENの撮影します！今日の企画は後程説明をする予定です。本日も頑張りましょうね！」

「はーい！」

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