幸せ一つ ページ7
「ミユ氏、起きて。6時半には宿舎出て出発するよ。」
そう言いながらマネヒョンに身体を揺すられる。
せっかく素敵な夢を見ていたのに。
「んー……分かった……。」
二度寝をしようとまた目を瞑ろうとするが、今日に限っていつまでも寝付けない。
少しの間布団から出たくないと駄々をこねようとしていたが今日はどうしても二度寝は叶わないらしい。
仕方ない、動くか。
そう決意し、布団を畳んで服を着替える。
「あ、ミンユ、おはよう。僕が起こす前にちゃんと起きれたんだね。」
「チャナ、おはよ〜。僕、今日えらいでしょ?」
顔を洗い終えたディノが部屋へ戻ってくる。
普段ならもう少し後くらいの時間に彼が寝起きの悪い僕を起こしてくれるけれど、今日はその必要はなくなった。
「うん、えらいえらい。そんないい子は顔洗っておいで。ヒョン達が起きてきてバタバタする前がいいでしょ?」
甘く優しい手つきで頭を撫でてからディノは僕を洗面台のほうへ誘導する。
「そうだね、そうする。」
洗面台でまだ完全に目覚めていなかった頭を起こすために冷たい水と洗顔フォームで顔を洗ってタオルで拭く。
歯磨きをしているとなんだか扉の外でドタバタと忙しい気配がする。
「あ、おはようミユ。今日は早起きだね。」
ガチャリという扉の音ともにジョンハニヒョンが顔を出す。
「おはようジョンハニヒョン。そうなの、僕ちゃんと起きれたんだ〜!」
「えらいえらい。」
ふわりと微笑んで頭を撫でてくれるジョンハニヒョンに微笑みを返してから口をゆすいで歯磨きを終える。
「ジョンハニヒョン、僕先行くね。」
「んー。」
準備をするヒョンの背中に声をかけて、自室へ戻り準備を終えソファに座っているディノに抱きつく。
「チャナぁ、僕も準備終わった。いこ?」
「はーい。あ、ミンユ忘れ物してない?」
「多分?もし忘れてたらヒョン達に借りればいいかな。」
「それもそうだね、ヒョン達もミユにならすぐ貸すだろうし。行こうか。」
そう言いながらディノは鞄を持って立ち上がる。
僕もそれに倣って自分の鞄を持ち、部屋を出てマネヒョン達が待つ車へ小走りで向かった。
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こと(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します。このお話好きなので続きが待ち遠しいです!ウォヌくんが見て見たいので作成お願いしたいです。これからも楽しみにしてます。体に気をつけて頑張ってください! (2023年2月2日 0時) (レス) @page13 id: 889bf963ab (このIDを非表示/違反報告)
ニュウドウカジカ(プロフ) - もんさん» コメントありがとうございます!本来はミンユですので、민유が正しいですね…!作成時に誤字をしていたみたいです。教えていただきありがとうございます…! (2022年11月19日 2時) (レス) id: 94849a633d (このIDを非表示/違反報告)
もん(プロフ) - 韓国名のカタカナ表記はミンユでハングル表記はミョンユ(ミョニュ)になってますがどちらでしょうか… (2022年11月18日 20時) (レス) @page1 id: a720bcf40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒョナ | 作成日時:2022年11月16日 0時