あれから1週間 ページ3
劉side
Aがうちに来てから1週間が経った。
この一週間は、長い間虐待を受けていたAの検査や心のケアのためのカウンセリングがあってずっとバタバタしていた。
そして今から、全身の怪我の手当を始めるところ
火傷、切り傷、打撲。などなど全身に傷がある。
手や足の爪の何箇所かは根元から剥がされ痛々しく包帯に血が滲んでいる。
「A、包帯交換するからこっちおいで」
「...いや...」
やっぱり…予想はしてたけど
「交換しないとばい菌入って酷くなっちゃうよ」
消毒液がすごいしみるから...
「やだぁ...ふぇぇ...」
泣いちゃった…
「大丈夫だからこっちおいで」
「グス...痛いの...いや」
どうしよう...
「A、手当てしないままだともっと痛くなっちゃうんだよ?もっと痛い思いしたい?したくないでしょ?」
「グス...したく...ない...」
「じゃあ、ちゃんと手当てしないと!頑張れる?」
「.....うん...頑...張る」
「よし、おいで」
Aをソファに座らせて手や腕の包帯やガーゼを取っていく
「じゃあ、消毒液かけるよ」
「うぅ...」
手の指先に消毒液をかける
「ん...痛い」
「ごめんね...頑張れ」
手の指、腕、背中、脚、腹部、すべての傷を消毒するにはかなりの時間がかかる。
1時間近くかかって全身の傷の包帯を交換した
その間何度もやめてと言って俺の手を払い除けた。
終わる頃にはAは泣きじゃくって顔は涙でぐしょぐしょになっていた。
「終わったよ、頑張ったね」
「グス...グス...」
「頑張った頑張った」
泣いているAの頭を撫でる
でも、頭を触ろうとするとAは怯えるんだよね…
叩かれると思っちゃうのかな、大丈夫だよ。暴力なんて振るわないよ。
少しずつでも嫌な記憶を忘れていければいいな…
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作者です。更新遅くて申し訳ございません。<(_ _*)>
今後はもう少し早く更新できたらなと思っています。
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作者名:颯歌-soyoka- | 作成日時:2017年12月29日 13時