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Log320 ページ5
「これはこれは。
奇麗所三人に〈第8商店街〉の若旦那じゃないか。」
「……ふむ。」
ドアを開けて入って来たのは、予告通り〈海洋機構〉の総支配人ミチタカさんと〈ロデリック商会〉のロデリックさんだった。
マリエール「初めまして！
うちはギルド〈
マリエール云います。
こっちのはうちの番頭さんのヘンリエッタ。
そしてA。」
ヘンリエッタ「ちょっと、番頭だなんて大時代的なのはやめてくださらない？
……ご紹介にあずかりましたヘンリエッタですわ。
帳簿を預からせて頂いています。」
A『Aです。』
私達は交互に挨拶を行なう。
マリ姉は元の世界では自宅でゆっくりしている家事手伝いに過ぎないらしいし、ヘンリエッタさんは経済学部卒のＯＬだそうだ。
会計事務をやっているし、お父様の教えを受けてはいるものの、こんな商談場面の鮮やかな礼儀の通し方など無縁なのだが、そこそこ格好のついた会釈をしていた。
ミチタカ「俺は〈
支配人をやってる。」
商人というよりは戦士のような体型の大男が、陽気な声で挨拶を行なう。
握手を求める腕も太く、火傷の後が目立つのは〈鍛治屋〉だからだろうか。
☆★☆
2019/11/05
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年11月1日 12時
