Log348 シロエside ページ33
ソウジロウ「それとは全くの別件ですが、シロ先輩。
A先輩。
にゃん太老師。
……良かったら〈
ナズナも喜ぶと思いますし。
うちは気の良いやつらばっかりです。
現在は辺境エリアの探索に交代で出掛けては、新拡張パックの情報を探ろうと動いているところです。
こう言っては何ですけれど……シロ先輩がやろうとしている、その作戦っていうのも〈
――ダメでしょうか?」
姿勢を正したソウジロウの申し出は理に叶っていたが、いまの僕には頷くことが出来なかった。
先週の僕であれば頷くことも出来たかも知れない。
でも、今の僕には、もう、家があるのだ。
ソウジロウ「やっぱり、嫌われてますか?
僕。」
首を振る僕に、ソウジロウはどこかしゅんとした声で応えた。
ソウジロウの誘いを断るのは二度目になってしまったな、と思いながら、僕はその肩に触れる。
班長に云われた言葉で、僕にもやっとやるべき事の姿がはっきりと見えたのだ。
それは今まで目を逸らしていたこと。
直継やアカツキの優しさに甘えて、班長にも守られて、言い出さないで済ませられて来てしまったこと。
それはAにも言えることだろう。
僕達二人は似てるから。
☆★☆
2019/11/08
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年11月1日 12時