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Log328 ページ13
カラシンさんの問いかけもヘンリエッタさんには有り難かった。
アシストと云っても良いほどだ。
だがその質問にすぐに応えることはせず、三人の瞳をじっとのぞき込む。
決断に迷っている雰囲気を漂わせるのも、交渉ごとには必要だろう。
隣では盟友のマリ姉が、あの向日葵のような笑顔を燦々と振りまいているのが判っている。
三人の青年はマリ姉とヘンリエッタさん、そして私の顔を交互に見やっているようだ。
ヘンリエッタ(マリエは美人ですからねぇ。
ほんとうに。
あーんなに背が高くなければ、わたしの好みのド真ん中ドストライクで家にお持ち帰りの抱き枕なんですけれど……。
ああ、やっぱり赤くなって。
カラシン様はマリエに気があるんですね。
初々しいこと……。)
心の声が駄々漏れです。
実際には３人はお日様のようなマリ姉と月のようなヘンリエッタさん、そして珍しい者を見ているかの様に私を交互に見ては視線を逸らしたりしているのだが、自分のことは気が付かずにヘンリエッタさんはそんな事を考えるのだろう。
言うべき事を整理した数瞬の後、ヘンリエッタさんは口を開いた。
☆★☆
2019/11/06
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年11月1日 12時
