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カラシン「時間？」
ヘンリエッタ「ええ、次のお相手が居るんです。」
落ち着きを払ったヘンリエッタの声に、マリ姉がばつの悪そうな顔をして、両手を合わせる。
マリエール「ごめんなぁ、カラシン。
昔なじみだから、ちょっとだけ先に滑り込ませたけど、ヘンリエッタとAが本当は平等じゃなきゃダメだって云うんよ。」
カラシン「えっと、どういう事です？
マリエさん。」
マリエール「うー。」
マリ姉は横目でヘンリエッタと私を伺っている。
この辺は演技ではなく、素だ。
普段から、こと金銭支出に関して、マリ姉はヘンリエッタさんに頭が上がらないのである。
A『それじゃ、質問です。
〈軽食販売クレセントムーン〉は〈
どうして私が同席していると思いますか？』
カラシン「そ、それは…。」
A『気になっていた事だと思いますが…。』
ヘンリエッタ「Aちゃん。
その辺で。
カラシンさんを困らせるのはいけませんよ。」
A『分かりました。』
ヘンリエッタ「〈
別件なんですけど……。」
カラシン「別件？」
マリエール「せや。
んとんっとな。
出資って云うか、〈クレセントムーン〉の販売の件やねん。」
カラシン「っ！」
カラシンさんの顔色が変わる。
★☆★
2019/11/05
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年11月1日 12時
