Log76 シロエside ページ28
むしろ班長は全体の方向性に自分が影響を与えるのを恐れていたように僕は思う。
班長もまた、物静かな態度と楽しみ方ではあったけれど、〈
彼の云うところの[若者]に混じって、それを楽しみたかったのではないか？
僕はそんな風に思っていた。
シロエ「あっ。
えっと、すみません。
セララさん。
僕はシロエと云います。
こっちのご隠居と知り合いです。」
A『放置してしまって、ごめんなさいね。
私はAと言います。
シロエと同じく、にゃん太班長と知り合いです。』
にゃん太「そうそう、セララさん。
この子はシロエちといって、とっても賢くて良い子だにゃぁ。
見所のある若者なんだにゃぁ。
それと、彼女はAっちといって、優しくて良いこだにゃぁ。
彼らが来てくれたならば今回の作戦は成功間違いなしなんだにゃー。」
シロエ「とってつけたような猫語尾は健在ですね班長。」
A『本当、その猫語尾久しぶりに聞いたわ。』
僕は意地悪な笑みを浮かべる。
Aは懐かしむような顔をした。
班長のこの語尾をからかうのは、〈
にゃん太「何を言ってるのかにゃ？
シロエち。
これは我々猫人間の公式語尾だにゃ。
にゃんとわんだふるな言語なんだろうにゃぁ。」
陽気に交わされる班長と僕の応酬に、セララは目を白黒させている。
それでもなんとか気を取り直したように、
セララ「3人はお知り合いなんですか？」
と尋ねてきた。
☆★☆
2018.02.05
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2018年1月30日 0時
