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シロエ「低くない可能性として、ススキノの治安悪化の原因だって云うギルドに、セララさんはフレンド登録されていると思うんだ。」
フレンド登録は、その機能名称とは裏腹に、目の前にいるプレイヤーであれば相手の許可を得ることなく登録が出来る。
そして一旦登録すれば、相手がオンラインかどうか?
そして同じゾーンにいるかどうかまでは判明する。
シロエ「もしそうだとすれば、いままで隠れていた借り部屋を抜け出した時点で、同じススキノの街にいることは知られる可能性がある。
追っ手が掛かる可能性は低くない。
そうなる前にススキノを離れた方が良いはずだ。
ゾーンをふたつやみっつも離れれば、追跡はされない……と、思う。」
この辺りは旅の間中シロエが考えてきた作戦で、スムーズに説明された。
かなり念入りなフォーメーションを組んだのも念のためであって、トラブルが実際に起きる可能性は高くない、とシロエは思っているようだ。
しかし、それはススキノの問題プレイヤー組織とやらがどの程度執念深いか、悪辣なのかによる。
モンスター相手の狩りと違って全滅したら街へ戻ってまたやればよい、と云う訳にはいかないのだ。
――最悪の事なんて幾らでも起こる。
取り越し苦労ならそれで何の問題もないんだけどな。
直継「早ければ一時間後にはススキノをさらばだな。」
アカツキ「主君の作戦を支持する。」
A『まぁ、シロエの作戦は大体成功するから大丈夫でしょ。』
そのほかにも細かいコールサインや、非常時の待ち合わせなどを打ち合わせて、私達はススキノの街へと向かった。
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2018.02.04
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2018年1月30日 0時