Log82 シロエside ページ34
シロエ「逃げ切るにしろ、隙を作る必要があります。
近距離から追跡を受ければススキノの街を出たあともどこまでも追われることになるでしょう。」
A『まぁ、それもそうね。
セララちゃんに協力者がついているのは向こうも把握しているはず。
そうでなければ食糧補給が出来るはずがないから。
そして、その協力者が少人数だというのも把握していると推測できるわね。』
シロエ「以上から〈ブリガンティア〉の作戦は戦闘禁止区域から多少離れたところでの包囲PK戦闘。
優先目標は、協力者。
その上でセララさんの意志をくじいて、云うことを聞かせる。
この路線でほぼ確定したと思われます。」
僕はどこまでも分析的に話す。
僕の話す内容を理解したのだろう、Aも分析をしてくれていた。
セララ「わたし達、やられちゃうんですよ!?
それをそんなにっ。」
にゃん太「まぁまぁ。
セララさん。
そう心を波立ててはいけないですにゃ。
シロエちやAっちがそうだというなら、そうなのですにゃ。
そしてシロエちやAっちがここにいるから、大丈夫なのですにゃ。」
セララさんの緊張や恐怖とは無縁に、班長はどこかのんびり言い放った。
僕は〈ブリガンティア〉のメンバーや戦力に関する情報を班長から聞き取っているが。
セララさんから見れば状況はかなり追い詰められている。
★☆★
2018.02.05
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2018年1月30日 0時