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シロエはおそらく存在の露見していない直継とアカツキに念話機能で連絡を取っていたのだろう。
そのまま急いで、しかし焦りもせずに西側の大通りへと向かって歩を進めていく。
果たして予想は正しく、ゲートにも〈ブリガンティア〉のメンバーはたむろしているようだった。
セララちゃんが見つからずにゲートを抜け出せる可能性は、これで殆ど無くなったわね。
にゃん太「ススキノの街は戦闘行為禁止区域ですにゃ。
あいつら何を考えているんだか……。」
シロエ「1回は見過ごすつもりでしょう。」
A『1回ねぇ〜。』
シロエは口では[1回見逃す]と云ったが、それはあくまで[1回]に過ぎない。
おそらく本格的な攻勢は戦闘行為禁止区域を脱出した後。
そう言う作戦を〈ブリガンティア〉は立てているし、シロエや班長にだってそれは判っているはずだと思う。
にゃん太「そう言うことですかにゃー。」
セララちゃんに気を使ったのか、班長もシロエの言葉の足りない感想に特に問い返しはしなかった。
セララ「どうすればいいでしょう……。
わたし。」
セララちゃんは声を震えさせる。
一度、デミクァスに手首を掴まれたことがあるらしい。
★☆★
2018.02.05
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2018年1月30日 0時