孤独なサモナー

Log9 ページ10

シロエから情報をもらい、今日のところはお開きになった。

私は、宿に泊まる事になり直ぐに向かったのだ。

▼△▼

次の日、マリ姉に呼ばれ三日月同盟のギルドに向かった。

三日月同盟のギルドに行くとシロエ達も呼ばれていた。


シロエ「Aも呼ばれたの？」

A『えぇ。
なんだろうね。』

シロエ「とりあえず、行ってみようか。」


シロエの一言でマリ姉の所に向かった。

最初は遠征に行くということからだった。

疑問に思った。
呼ばれた理由は遠征だけではない。

それは、マリ姉とヘンリエッタさんを見て、分かった。
きっと、シロエも分かっただろう。

頃合いを見て伝えるか。
そんな事を思っていると、シロエが切り出した。


シロエ「今日は遠征だけで呼んだわけではないですよね？」

マリ姉「！」

シロエ「要件はなんです？」

マリ姉「さすが、シロ坊やな。
あんな、三日月同盟は全員で、24人。
殆ど全員は、アキバの街にいるし、いまはこの建物の中におる。
でも一人だけ、ススキノにおる娘がおるねん。
名前はセララってゆーんやけど、可愛い娘でな。
森呪遣い(ドルイド)や。
うちの中でもまだ駆け出しで、レベルは19。
まぁ、そんなのはどうでもええねん。
ちょっと気が弱いところがあって、人見知りなんやけどな。
商売やりたいって〈エルダー・テイル〉始めた変わり種で。」


視線を落としたまま話を続けるマリ姉。


ヘンリエッタ「大災害(だいさいがい)があった日、セララはススキノにいたのですわ。
ススキノで丁度レベル20くらいのダンジョン攻略プレイの募集がありまして。
その時はギルドに手の空いてる人もいなくて、狩りに出掛けて腕を磨きたかったセララは一人でススキノに……。
一時パーティーでした。
ススキノで募集をしていたメンバーと合流して遊んでいたらしいのですが、そこで大災害(だいさいがい)に遭遇しました。
トランスポート・ゲートは動作不良になって、セララは取り残されてしまったのですの。」


そのマリ姉の説明を引き取ったヘンリエッタさんは深いため息をつく。


直継「トランスポート・ゲートが修理されたって話はまだ、聞かないよな。」

☆★☆
2018.01.28

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