孤独なサモナー

Log33 ページ34

シロエ「準備はＯＫ？」

アカツキ「うむ、主君。
問題ない。」


シロエの後ろでもぞもぞと身体をゆらすアカツキに一抹の不安を覚えて、シロエは後ろを向いていた。


シロエ「もうちょっと腰を落ち着けて。
で、僕のことを掴んでね。
怖かったらしっかり掴んで良いからね。
って、お腹の肉は掴まないでっ！」

　
アカツキとシロエのやりとりに笑いを堪えていた私と直継は、とうとう笑い出してしまった。

私と直継はアカツキとシロエの非難の視線にもめげず、そのまま自分のグリフォンの首筋を軽く叩く。


直継「お先に失礼っ！」

A『先行ってるよ。』


その言葉は残すと言うよりも、むしろ烈風に千切り飛ばされて、その次の瞬間に青空の中に舞う逆光の影となる。

☆★☆
2018.01.30

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