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私たちが馬を下りたのは正午を少し過ぎた辺りだった。
風の吹く高架道路は複雑な曲線を描いて、より太い道路と合流している。
しかし、先ほどから足下のアスファルトは不気味な脆さを見せていて、そろそろこの経路を辿るのも危険な兆候を見せ始めていた。
シロエ「降りて食事にしようか。」
先行していた直継も馬を下りて、太いため息を吐く。
直継「馬は良いんだけどさ、馬術とかは身体が勝手にやってくれるけど。
やっぱり尻は痛くなるよな。」
A『そうね。』
アカツキは、それに対して怪訝そうな表情でじっと見つめてくる。
アカツキ「そうか?」
と不思議そうだった。
身長で云えば30cm近く違うアカツキは、体重は半分くらいしかないかも知れない、と私は思う。
そんな彼女なら身軽だし、余り負担には思わないのかも知れない。
直継「どれくらい来たかね。」
アカツキ「まだ半日だ。
気が早いぞバカ直継。」
アカツキのそんな言葉にも、直継は平然とした表情を崩さない。
こんなやりとりも今ではすっかりお馴染みになって、気を悪くすることさえないのだ。
シロエは先頭に立ち、崩れて斜めになった辺りから、高架道路を降りて行った。
この辺りも古代には住宅地だったのかも知れないが、今では地面のあちこちから電信柱の頭部だけが覗いた、木々もまばらな荒れ地に過ぎない。
☆★☆
2018.01.30
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覇月オルハ - とても面白かったですが、もう少しサモナーの台詞や召喚獣の活躍を差し挟んでほしかったかな?(例えば戦闘中以外でもカーバンクルを抱き締めてるとかw) (2021年2月21日 22時) (レス) id: b5f0da1fff (このIDを非表示/違反報告)
ハカタ(プロフ) - 里夜さん» うわぁ、ログホラのストーリーを上手に再現していてなおかつ語力が半端ない!Σ(・ω・ノ)ノ! (2018年11月25日 21時) (レス) id: 05436ab3ab (このIDを非表示/違反報告)
里夜(プロフ) - 、さん» 、さん:ありがとうございます。外し忘れてました。 (2018年1月24日 21時) (レス) id: 197e7505f2 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年1月24日 16時) (レス) id: 549855b20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2018年1月24日 0時