孤独なサモナー

Log19 シロエ ページ20

直継「ちょ、マリエさんっ。
タンマっ！」

マリエ「なんだよぉ。
直継やんもシロ坊と同じく拒否組なのかぁ？」

直継「そういうわけじゃないけどさっ。」


ざっくりと男気があって姉御肌で面倒見の良いマリ姐は、照れくさくなるとこうやって自ら下ネタに逃げ込むのだ。

女性的な性格ではないと自分で公言してはばからない人だから、下ネタを話しても相手にはされないんだと大口を開けて笑っていた記憶がある。

もてないと思ってるのは、マリ姐本人だけだと思うんだけど……

シロエが横目でアカツキを見ると、アカツキは両手をこっそり口元に当てて。


アカツキ「ばーかばーか。」


と囁いていた。


Aは毎度の事のようで全く気にしていなかった。

〈三日月同盟(みかづきどうめい)〉のギルドメンバーが苦笑しているのを見ると、日常的な光景らしい。


マリエ「駄目なんか？
こんな脂肪は価値無しかっ？」

直継「ちょ。
……そ、そういうのはですねっ。
据え膳だと返って…云うかっ。
あー、もうっ。
とにかく、そんなのとは関係なく助けてくるからっ！！
そう言うことは言わないようにっ。」

アカツキ「直継が云っても説得力がない。」


アカツキが直継を小さく蹴飛ばす。
　
当然そんなキックは、守護戦士(ガーディアン)の重厚な甲冑に阻まれて鈍い音を立てるけれど、直継はそれを切っ掛けにマリ姉を引きはがす。

☆★☆
2018.01.30

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