孤独なサモナー

Log15 ページ16

A『シロエ、言うなら今しかないよ。
今だったら、シロエの考えが話せる。』

直継「云え、シロ。」

アカツキ「主君の番だ。」


直継や、アカツキ達も私と考えは一緒だったようだ。


シロエ「僕らが行きます。」

マリ姉「え？」

シロエ「僕らが行くのがベストです。」

マリ姉「そんな。
シロ坊っ。
うちらそんなことねだってるわけやっ。」


そんなマリ姉の抗議をあっさり無視して振り返るシロエ。


直継「もちのろんだぜ。」

アカツキ「主君と我らにお任せあれ。」
　

完璧なタイミングで返答を返すシロエの仲間。


シロエ「二人ともありがとう。
Aにも一緒に来て欲しい。」

A『シロエがそう言うなら。
同行しよう。』


話は終わったとばかりに直継は立ち上がり、アカツキもそれに続く。


直継「俺達が遠征に行く。
マリエさん達が留守番だよなー。
ひよっこの面倒を見るなんて、俺達にゃ無理無理っ。」

アカツキ「忍びの密命に失敗の文字はない。」

A『まぁ、なんとかなるんじゃないかな。』


私たちは各それぞれ口にした。

今度こそぽかんと口を開けてソファに座ったまま見上げるマリ姉。

シロエはその顔を見ることは出来ないでいた。

☆★☆
2018.01.29

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